ジャ・モラント

第3クォーターに1点差まで迫るが、その後失速

NBAプレーオフファーストラウンド、グリズリーズvsレイカーズの第5戦。

開始5分で13-13の同点と拮抗したが、ジャ・モラントのアタックを止められず、徐々にグリズリーズのペースに。途中出場の八村塁がミドルシュートにドライブ、速攻からのダンクと6連続で得点し追い上げるレイカーズだったが、トランジションからの3ポイントシュートを許すなどラスト2分間で0-10と走られ、24-38で第1クォーターを終えた。

オースティン・リーブスの3ポイントシュートで第2クォーターを先制したレイカーズだったが、その後が続かず、常に2桁前後を追いかける展開が続く。第1クォーターに6得点を挙げた八村はすでに2ファウルを犯したこともあり出番が訪れなかった。それでも、アンソニー・デイビスの3点プレーで9点差まで詰めて後半を迎えたレイカーズはディアンジェロ・ラッセルが2本の3ポイントシュートを含む8連続得点を挙げて一気に1点差まで詰め寄った。

ここから一進一退の攻防が続いたが、ディフェンスのギアを上げたグリズリーズの守備を崩せずにレイカーズは失速していった。こレブロン・ジェームズとラッセルに得点が偏ったレイカーズに対し、グリズリーズはこのクォーターだけで11得点を挙げたモラントを筆頭に6選手が得点するバランスアタックを見せ、約4分半で19-2のビッグランを繰り出して大きく突き放した。

反撃のきっかけをつかみたいレイカーズだったが、3ポイントシュートばかりを狙う単調なオフェンスとなった上、このクォーターの3ポイントシュート成功率はわずかに23.5%と低調に終わった。八村も3本中1本の長距離砲を沈めたが、逆境を跳ね返すほど違いは生み出せなかった。こうして、開始1分強で25点のビハインドを背負ったレイカーズは点差を1桁に戻せないまま99-116の完敗を喫した。

グリズリーズはベインが33得点10リバウンド、モラントが31得点10リバウンドのダブル・ダブルを記録。レイカーズはデイビスが31得点19リバウンドと孤軍奮闘したが、レブロンは3ポイントシュートが9本中1本のみの成功で15得点と低調なパフォーマンスに終わった。八村はベンチメンバートップの9得点を挙げたが、出場時の得失点差は-18に。これでシリーズはレイカーズの3勝2敗となっている。