5試合連続20得点を筆頭に、1試合平均13.1得点と今シーズンに大きく飛躍
ネブラスカ大の富永啓生が、大学に戻る資格を残したまま今年のNBAドラフトにエントリーすると、カレッジスポーツサイト『On3.com』のロビン・ウォスナット記者が報じている。
短大のレンジャーカレッジからネブラスカ大に編入した2年目の今シーズン、富永は32試合に出場し平均13.1得点、3ポイントシュート成功率40.0%と昨シーズン(平均5.7得点、3ポイントシュート成功率33.0%)から大きな飛躍を遂げた。特に2月5日のペンシルバニア州立大戦の30得点を皮切りに、全米屈指の強豪カンファレンスであるBIG10において、5試合連続で20得点を挙げる快挙を成し遂げ大きな注目を集めた。富永の活躍もあり、ネブラスカ大はBIG10での成績を前年の4️勝16敗から9️勝11敗と大きく向上させた。
通常、アメリカの短大と大学でプレーできるのは合計4シーズンだが、コロナ禍によりシーズン中断となった2019-20年は特例として、各選手のプレー年数に加算されない。そのため、富永もレンジャーカレッジ、ネブラスカ大で合計4年間プレーしているが、あと1年NCAAでプレー可能となっている。
これから富永は、5月中旬に開催されるドラフトコンバインや各チームが行うワークアウトなどの参加を目指し、そこで自分の実力をアピールしてくことになる。もし、大学に戻る選択をする場合は、現地5月31の東海岸時間23時59分までにドラフトエントリーを撤回する必要がある。また、大学に戻らない場合でも今年のエントリーは行わない場合は現地6月12日の東海岸時間17時が締め切りだ。
もちろん、富永にとってここから評価を高め、ドラフトで指名されるのがベストシナリオだ。ただ、最終的にどんな決断をするにせよドラフト向けのワークアウトを通して各チームの関係者などからいろいろなフィードバックが得られること自体が大きな財産となる。これからの約1カ月、彼が実り多い時間を過ごせることを願う。