ジミー・バトラー

ラスト6分間を30-13と圧倒、シリーズ突破に王手

NBAプレーオフファーストラウンド、バックスvsヒートの第4戦は壮絶な幕切れとなった。

序盤はヤニス・アデトクンボのパワフルなアタックから連続で得点し、開始2分で7-0と走ったバックスが先手を取った。さらに自身への警戒が強まると、ヤニスは無理に個で打開せずパスアウトを選択。グレイソン・アレンの3ポイントシュートをアシストし、リードを2桁に乗せた。

出鼻をくじかれたヒートはジミー・バトラーがアクセル全開で反撃。3ポイントシュートにプルアップ、ドライブと様々なフィニッシュ方法で得点を量産。20連続得点を挙げて28-33と肉薄した。第2クォーターに入りセカンドユニットの時間帯になると、ダンカン・ロビンソンの長距離砲で2点差に迫り、開始5分にはバトラーのフリースローでついに同点に追いついた。

しかし、バックスはここからロペスとヤニスを中心に再び突き放す。特にロペスはオフェンスリバウンドからセカンドチャンスポイントを挙げ、ディフェンスではブロックショットを連発と高さを生かしたプレーで牽引。さらに3ポイントシュートも沈めるなど、ロペスでアドバンテージを取ったバックスが57-49で前半で終えた。

後半に入っても、クリス・ミドルトンの3ポイントシュートで先制し、再びリードを2桁に乗せたバックスのペースが続く。互いに点を取り合い主導権を渡さない膠着状態が続いたが、バトラーとバム・アデバヨに得点が偏ったヒートに対し、ツインタワーだけでなくドリュー・ホリデーやミドルトンが要所で得点したバックスがこのクォーターも32-28とわずかに上回った。

その後もバックスのペースで試合が進んだが、ホームで負けられないヒートはバトラーがギアを上げ、ディフェンスの強度もマックスまで上げて猛反撃を開始する。残り6分で12点のビハインドを背負っていたが、アデバヨのミドルシュートを皮切りにバトラーのアタックで追撃すると、カイル・ラウリーやアデバヨがフィジカルなディフェンスで失点を抑えた。そして、ターンオーバー奪取からバトラーが速攻を決めて約3分間で13-0と走り、ついに逆転した。

その後は互いにタフショットを入れ合う接戦となったが、2点ビハインドの場面からバトラーが2本連続で3ポイントシュートを成功させて前に出ると、その後もタフなディフェンスで失点を防ぎ、最終スコア119-114で勝利した。

ヒートはラスト6分間で30-13とバックスを飲み込み、シリーズを3勝1敗とした。

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