先発ガードトリオの3ポイントシュートが合計18本中2本成功と不発に
4月15日、Wリーグのファイナル初戦が行われた。ENEOSサンフワラーズはトヨタ自動車アンテロープスに47-55で敗れ、王座奪還に向けて崖っぷちに追い込まれた。
この試合、ENEOSは開始5分こそ互角に渡り合ったが、それ以外の時間帯はトヨタ自動車に主導権を握られた。だが、第2クォーターを6-19と圧倒され、前半で大量21点のビハインドを背負った中、後半にディフェンスを立て直すことができたのはポジティブな材料だった。後半に限れば、30-17と大きく上回れた勢いを今日の第2戦に繋げないといけない。
ENEOSの大黒柱、渡嘉敷来夢は相手の徹底マークにあいながらも17得点11リバウンド4アシスト4スティール2ブロックと圧巻のパフォーマンスを見せた。だが、それでも次のように反省点を語る。「相手のプレッシャーが強くて、外の選手だけでなく自分もどんどんボールをもらう位置がリングから遠ざけられていた印象が特に前半は強かったと思います。前半は中に入れる時のパスミスがありました。そして終盤、相手のセンターが4つファウルしているタイミングで、もっと自分がボールを要求するべきだった。自分は中から外にさばくパスミスはしていないですし、自分がもっと起点になるべきでした」
そして、今日の第2戦は不退転の覚悟で臨む。「このチームを背負っている身として責任を感じています。自分がやってダメだったらダメという気持ちで、もっと積極的にやりたいです」
第1戦で渡嘉敷はいつも通りの影響力を発揮したが、ENEOSにとって誤算だったのはガード陣が不発だったこと。日本バスケ界随一のシューターである林咲希が6本すべて失敗に終わるなど、宮崎早織、星杏璃の先発ガードトリオで3ポイントシュートは18本中2本成功のみ。さらにゴール下に積極的なドライブを仕掛けるも、レイアップを決め切れない場面が続いた。
渡嘉敷が強調する信頼「だって練習からめちゃくちゃシュートは入っていますから」
10得点を挙げるもフィールドゴール15本中3本成功に終わった星は、このように語る。「今日は入りがすごく悪かった印象です。相手のディフェンスもすごく中に寄って外が打てる状況でしたが、個人として前半は6本打ってすべて外しています。外のシュートが入ってこないと中が空かないです。ガード陣がもうちょっとやれるべきことがあったと反省しています」
そして今日は、より強い気持ちを持ってシュートを狙いにいきたいと決意を新たにする。「ドライブに行くのはいいですが、結構シュートを外してしまいまいた。それでは意味がないですし、相手も外した後のリバウンドと言われていると思います。明日は3ポイントシュートもそうですけど、ドライブに行ったらブロックにビビらずに決め切りたいです」
また、渡嘉敷は「明日は絶対に入ると思います」とガード陣のアウトサイドシュートについて変わらない信頼を強調。さらに自分が、より打ちやすい状況を作り出すと続ける。「外が気持ち良くシュートを打てるように、自分が相手を引きつけます。そこでしっかりとパスを出しますし、外してもリバウンドを取れるようにする。自分がいるから打てるということを証明したいです。明日も期待しています。だって練習からめちゃくちゃシュートは入っていますから」
大黒柱の厚い信頼にガード陣がしっかり応えることができるか。これこそ、ENEOSがカムバックするための絶対条件だ。