スコッティ・バーンズ

ラプターズはプレーオフ進出を果たせず「期待は裏切られてしまった」

ラプターズはプレーイン・トーナメントの初戦でブルズに敗れ、シーズンを終えた。ニック・ナースは2018年から務めたヘッドコーチを退任すると見られており、チームリーダーで先発ポイントガードのフレッド・バンブリートは契約最終年を破棄すればフリーエージェントとなる。ギャリー・トレントJr.も同じ状況で、ヤコブ・パートルは契約満了を迎える。ラプターズは今、大きく様変わりするタイミングにある。

ブルズ戦を終えた会見でバンブリートは「決断は急がない。すごく重要な決断だし、急ぐ必要はないと考えている」と前置きしながらも「僕のNBA人生のすべてがここにある」と残留に前向きな姿勢を示している。

ただ、バンブリートが新契約を結んだとしても、ラプターズが再び強豪に返り咲くには別のプラスアルファも必要だ。

今シーズンのチームで最年少の21歳、NBAで2年目のシーズンを終えたスコッティ・バーンズは、自分がそのプラスアルファになろうと考えている。昨シーズンは新人王に輝いたが、平均15.3得点は1年目と全く同じ数字で、ルーキーイヤーから目立った成長は示せなかった。

彼は自分のパフォーマンスに満足しておらず、3年目の飛躍に向けた準備をすぐにでも始めたいと考えている。「自分自身にもチームにも高い期待をかけていたんだけど、プレーオフにも進出できず、期待は裏切られてしまった」とバーンズは言う。

「浮き沈みが激しくて、良いことも悪いこともたくさんあった。そして思うような結果が出さなかった。僕としては、これまでと変わらず多くのスキルワークをして、身体を強化し続けて、すべての部分で成長しなきゃいけない。今までやってきたことを続けていくけど、このオフはコンディショニングを見直したいと思う」

彼は自分の課題を、安定感のなさだと考えている。爆発的なプレーを見せたかと思えば、その後の数分間は消えてしまう。この波の激しさを、コンディショニングで改善するつもりだ。

「コンディショニングは今までと同じじゃダメだ。フルコートでディフェンスすると第4クォーターに疲れを感じていることがあるからね。ディフェンスは全力でやっているけど、それでも今は出ていない『あと一歩』を踏み出せるようになりたい。僕がやりたいプレーを実現するには、もっと違うレベルに行かなきゃいけない」

ルーキーイヤーに新人王になったことで、必要以上のプレッシャーがあるのかもしれないが、バーンズは「他の人よりも僕自身が僕にプレッシャーを掛けている。いつも自分がどんな存在になりたいかを考えているんだ」と言う。

「僕はもっともっと成長したい。リーグのベストプレーヤーの一人になり、いずれはトップに立ちたい。そういう意味でも、今までとは違うレベルのマインドセットを持たなきゃいけない。自分自身にもっとプレッシャーを掛けていくよ」