終始先行されるも、第4クォーターに真骨頂を見せ逆転勝利。
5月3日、オラクル・アリーナで行なわれたトレイルブレイザーズとの西カンファレンス準決勝の第2戦、ウォリアーズは第4クォーターに逆転し、110-99で勝利した。
ステファン・カリーが右ひざの負傷で離脱して以降、ウォリアーズからは以前よりもチーム一丸となって難局に立ち向かう雰囲気が感じられる。
この日は序盤からブレイザーズにペースを握られ、第3クォーター終了のブザーと同時にデイミアン・リラードに3ポイントシュートを決められるなど、11点ビハインド(76-87)の状況で第4クォーターを迎えたが、ここからウォリアーズが真骨頂を見せる。
第4クォーター開始から控えセンターのフェスタス・エジールがドレイモンド・グリーンのアシストを受け、アリウープ・レイアップ、アリウープ・ダンクを連続成功させてチームに勢いを与えるとともに会場を沸かすと、82-91で迎えた残り8分33秒から連続9点を決めて同点に追いつく。
右コーナーから同点3ポイントシュートを成功させたクレイ・トンプソンは、直後、右ウィングからも3ポイントシュートを簡単に決め、ウォリアーズが一気に94-93と逆転。試合を通じて初めて奪うリードに、オラクル・アリーナのファンは総立ちとなる。
オフェンスでリズムを作ったウォリアーズは、ディフェンスでも勢いを生み出す。リードを奪った直後、エジールとグリーンがメイソン・プラムリーのジャンプシュートとレイアップを続けてブロックで阻止。残り3分15秒には、エンドラインからのインバウンドパスを受けたグリーンがドライブから豪快にボースハンド・ダンクを叩き込むと、会場の盛り上がりは最高潮に達した。
完全に試合の流れを一変させたウォリアーズが、短時間の間に同点、逆転を経て、最大13点のリード(110-97)を奪って逆転勝利。カリー不在の影響を微塵も感じさせず、シリーズ2連勝をマークしている。
気になるカリーの状態だが、精力的に行なっているリハビリの効果が出ているようで、本人は7日に敵地で開催される第3戦からの復帰に向け調整していると語った。最終的な判断はチームが下すだろうが、以前よりも団結力が増したチームにエースが復帰すれば、もはや手が付けられなくなる。
2連覇を阻む最大のライバルと言われるスパーズが、ホームでの西準決勝第2戦でサンダーに敗れ1勝1敗のイーブンとなったため、こちらのシリーズが長引く可能性も出てきた。
一時は激しい向かい風を受ける破目になったウォリアーズだが、再び追い風が吹き始めている。
ヒート | 102 | – | 96 | ラプターズ |