29得点の活躍で勝利に貢献し、セルティックスの東カンファレンス2位を確定させる

現地4月5日、セルティックスがホームでラプターズと対戦。セルティックスはエースのジェイソン・テイタムが欠場する中、ベンチスタートのマルコム・ブログドンが29得点とテイタムの穴を埋める活躍を見せ、97-93と競り勝った。この勝利で55勝目を挙げたセルティックスは、東カンファレンス2位を確定させている。

第1クォーターは両チームともフィールドゴールの成功率が50%以上とシュートタッチが良く、互角の立ち上がりとなった。第2クォーターに入ると、セルティックスはガードのブログトンとデリック・ホワイトがオフェンスを牽引。守ってはラプターズのフィールドゴールを26本中8本成功に抑え込み、56-44と突き放して前半を終える。

第3クォーターは第2クォーターとは真逆と真逆の展開に。セルティックスは3ポイントシュートが10本中2本しか成功せず、オフェンスが停滞。さらに、ラプターズの大黒柱であるパスカル・シアカムにこのクォーターだけで14得点を許し、主導権を渡してしまう。

第4クォーターに入ってもセルティックスは、6ターンオーバーを喫するなどラプターズの守備に苦しめられ、徐々に点差が縮められるが、この日25得点を挙げたジェイレン・ブラウンが要所でシュートを決めてリードをキープする。さらにセルティックスはここ一番でディフェンスの強度を高め、3点リードで迎えた残り3分20秒からの2分半でラプターズをわずか2得点に抑え込むことに成功。この結果、残り1分にブラウンの得点でリードを7点に広げてラプターズを振り切った。

ブログドンはベンチスタートながら、ゲームハイの得点で勝利の立役者となった。これまでバックスとペイサーズで通算258試合の先発経験を誇るブログドンは、今シーズンに加入したセルティックスでは、全66試合でベンチスタート。しかし、平均14.4得点、4.2リバウンド、3.7アシスト、3ポイントシュート成功率44.4%と期待に応える結果を残している。

NBAシックスマン賞の有力候補と評価されているブログドンは、「ベンチから試合に出ることは正直に言うと時にはチャレンジとなる」とこれまでと違う役割に苦戦したと明かす。だが、選手それぞれがエゴを捨てチームのために役割を遂行するからこそ勝者になれると続ける。

「ベンチスタートだと、多くの得点を取ることも、多くの時間をプレーすることもない。うまく行かないこともある。だけど、自己犠牲を払うことができる選手たちがいる。それによって素晴らしいチームになれるんだ」

順位が確定しているセルティックスにとって、レギュラーシーズンの残り2試合は消化ゲームとなる。だが、ブログトンは主力のコンディション調整を考えながらも、結果を求めたいと強調する。「いい感覚でシーズンを終えたい。だから残り2試合も負けたくないし、勝って勢いをつけたい。勝利こそすべての上位シードのチームにとって最も重要だと思う」

セルティックスが理想的な形でプレーオフへ臨むためには、引き続きブログトンがベンチからチームに勢いをもたらすことが欠かせない。