ハリソン・バーンズ

フォックス「16年間も達成できなかったんだから、大きな出来事だよ」

キングスは現地27日、勝てば2006年以来のプレーオフ決定となるホームでのティンバーウルブズ戦に115-119で惜敗した。次の2試合はアウェーでのトレイルブレイザーズ戦であり、ホームのファンと大きな節目の瞬間を分かち合うことができなかったのは残念だ。それでも、今のキングスは西カンファレンス3位が確定的な状況で、なおかつプレーオフでも勝ち進むことが期待できる戦力を保持している。

だからこそ、ベテランのハリソン・バーンズは次のように語る。「ただ、プレーオフ出場を目指し、それでシーズン終了というマインドセットを変えているところだ。僕たちはすべての試合で成長を続けていく。良いポストシーズンを送りたいと願っている。だから、引き続き目の前の試合に集中していく」

30歳のバーンズは2018-19シーズンの途中にマーベリックスからキングスにトレードで加入。今シーズンここまで全75試合に先発し平均15.1得点、4.6リバウンドを記録している。昨シーズンまでの低迷を経験するバーンズだが、一方で2015年にはウォリアーズで主力としてNBA王者に輝いた。これまでのNBA生活で酸いも甘いも嚙み分けてきたベテランは、気持ちを切り替えている。「僕たちは、ホームでプレーオフ出場のチャンスを逃してしまった。ファンは僕がこのチームに来てからずっと素晴らしい。だから彼らのことを思うと残念な気持ちだ。でも数日後には次の試合があるし、そこに向けての準備に専念するだけだよ」

また、大黒柱のディアロン・フォックスもバーンズと同じ考えだ。「ファンと一緒に分かち合いたかった。ただ、みんなは場所がどこでもプレーオフ進出を喜んでくれるだろう。もし、アメリカ以外の国にいてプレーオフ行きが決まっても、そこに苛立ちはないよ」

そして、プレーオフ出場が自分たちのゴールではないとフォックスは強調している。「16年間も達成できなかったんだから、大きな出来事だよ。ただ、前にも言ったようにこれは本当の目標に近づくための過程だ。すべての選手はチャンピオンシップを獲得したい。プレーオフ行きはそのための一歩だ」