八村塁

「すべての選手に対して十分な出場時間があるわけではない」

現地3月26日のブルズ戦で、故障によりここまで13試合を欠場していたレブロン・ジェームズが戦線復帰を果たした。レブロンはベンチスタートながら30分プレーし、チームハイの19得点、8リバウンド3アシストを記録して及第点以上のパフォーマンスを見せたが、ブルズに108-118で敗れた。

レブロンの復帰戦を勝利で飾ることができず、指揮官のダービン・ハムは敗因をこのように語った。「相手は死に物狂いでやってきて、我々は序盤からターンオーバーを犯した。ブルズはディフェンスが良いチームで、それに対して積極性やフィジカルが足りなかった」

レブロンの復帰に大きな注目が集まったこの試合で、八村塁はプレータイムを与えられなかった。相手はデマー・デローザンやザック・ラビーンら強力なウイングプレーヤーを擁するブルズだけに、オールラウンドに守れる八村の出番はあってもおかしくなかったと言える。試合後、ハムヘッドコーチは八村をローテーションから外した理由をこのように語った。

「ロニー(ウォーカー四世)がここ数試合そうだったように、すべての選手に対して十分な出場時間があるわけではない。チームには優れた選手が多くいて、誰かがローテーションから外れる必要がある。今夜はそれが塁だった」

ガードを重用する傾向にあるハムヘッドコーチの采配については賛否両論あるが、プレータイムを勝ち取るには彼の方針を覆すほどの結果を残さなければならない。また、ハムヘッドコーチ自身も「今の自分たちにリズムがないと言っているわけではないが、もう一度、みんなの意識とリズムを合わせていきたい」と、最良のローテーションを模索している最中のようだ。

レイカーズは現地29日にアウェーで再びブルズと対戦し、そこからアウェー5連戦を迎える。プレーオフに向けて負けられない戦いが続くが、試合結果と共に八村を含めた起用法にも注目が集まる。