「チームルールを40分間遂行する。自分たちのペースでゲームコントロールをする」
レバンガ北海道は3月25日、アウェーゲームでアルバルク東京と対戦。第1クォーターで攻守に渡りエナジー溢れるプレーを見せて先手を取ったが、第2クォーター以降はA東京のプレー強度にアジャストすることができず65-88で敗れた。
北海道の先発ポイントガードを務めた寺園脩斗は、出だしから持ち味のスピードを生かし、鋭いドライブからレイアップを決め、第1クォーターで23-19とリードを奪うのに貢献した。だが、チームは第2クォーターを10-17とされ、第3クォーターには攻守で圧倒されて17-31と、一気に失速してしまった。寺園はその要因をこのように振り返る。
「第1クォーター、しっかりとエナジー高くディフェンスから入って、リードしたのは良かったです。第2クォーター以降はアルバルクさんのディフェンスの強度、チームルールの遂行力の高さに対して自分たちが我慢できずにターンオーバーから崩れてしまった。自分たちのルールを徹底できませんでした」
そして寺園は、自分たちのミスからリズムを崩す、自滅だったと語る。「ターンオーバーを連続で喫して、相手に走られイージーショットを許してしまいました。そこで我慢できれば良かったですが、ディフェンスのコミュニケーションミスがありました。(30得点のジャスティン)コブス選手が当たっているのに、チームとしての対応をうまく遂行できなかったです」
北海道は2月7日に佐古賢一ヘッドコーチとの契約を双方合意で解除と大ナタを振るった。その後、この試合の前まで直近の6試合は4勝2敗と勝ち越すなど良い流れで来ていた。特に水曜ゲームでは、群馬クレインサンダーズを相手に96-82とオフェンス爆発で勝利を収めていたが、A東京の堅守に跳ね返された。
アシスタントコーチから昇格した小野寺龍太郎ヘッドコーチ代行の下、今の北海道が目指すスタイルを「チームルールを40分間遂行する。自分たちのペースでゲームコントロールをすることです」と寺園は語る。
そのためにも、寺園には高速ドライブによる1対1での切り崩しに加え、司令塔として周囲を生かす部分での成長が必要となる。「速い展開からアタックするのが得意ですが、ヘッドコーチも変わりゲームをコントロールしないといけない。ドリブルを2つついたらすぐ判断して、次にパスを回すことを求められています。これは僕だけではなく、チーム全体がやらないといけないことです。ただ、今日は1対1で強引にこじあけようとして、相手の強度の高いディフェンスに止められてしまいました」
ここに来て白星を増やしている北海道だが、現状12勝32敗でB2降格圏とは4ゲーム差と、まだ安心はできない位置にいる。「全員がこのチームをB1に残さないといけないと思っています」と寺園も語るように、絶対に達成しなければいけないB1残留のため、難敵のA東京相手にしっかりリベンジを達成したい。
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