Bリーグ

琉球と広島の西地区上位対決の行方は?

Bリーグ

横浜ビー・コルセアーズ(23勝15敗/中2位)vs信州ブレイブウォリアーズ(18勝20敗/中3位)
今後の中地区チャンピオンシップ争いの行方を占う注目の一戦。仮に横浜BCが勝てば差は6ゲームに、信州が勝てば4ゲームとなる。残り試合数を考えると1つの直接対決の影響は大きい。横浜BCはキング開の離脱はあるものの、森川正明と大庭岳輝が復帰したため、チームとしての完成度を高めていきたいところ。試合巧者である信州相手にもリバウンド力とディフェンス力を武器にイニシアチブを握れるかがポイントだ。ウイング陣の復帰で河村勇輝が本来のポイントガードに専念できるため、全員が得点する意識を持って信州のディフェンスを打破したい。

前節からジョシュ・ホーキンソンが帰化選手枠として登録された信州。この帰化枠を活用するためにもドゥレイロン・バーンズの活躍には期待したいところ。特に成功率は高くないものの、試投数の多い3ポイントシュートを効果的に決められるかが鍵を握ってくるだろう。10月に行われた前回の対戦では残り6秒で河村に逆転シュートを許し1点差で惜敗となったため、リベンジを果たしたいところだ。

シーホース三河(14勝24敗中6位)vs三遠ネオフェニックス(16勝22敗/中5位)
1月に補強したシズ・オルストンとクインシー・ミラーの出場数が少なく、この後どう転ぶか読めない三河。ただこの中断期間に両外国籍を生かす練習を積んでいることが予想されるため、ガラリとチームが変わる可能性も十分にある。ダバンテ・ガードナーに集中せずに攻め手を分散させられるかが鍵となるだろう。現状地区6位ではあるが、3位の信州まで4ゲーム差と逆転の可能性は残されているため、着実に勝ち星を増やしていきたい。

高橋快成や佐々木隆成、細川一輝など日本人選手がチームに勢いをもたらしている三遠。中断期間前は、島根スサノオマジックや琉球ゴールデンキングスに善戦するも結果には結びつかなかった。新しいチームとして大野篤史ヘッドコーチのもと成長する余力は十分残しているだけに、終盤に向けての仕上がりが楽しみである。前回の対戦の時には三河に所属していたカイル・オクインが古巣相手に奮起することを期待したい。

名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(27勝11敗/西4位)vs京都ハンナリーズ(15勝23敗/西7位)
高いフィールドゴール成功率と速い展開でリーグ屈指のオフェンス力と、ターンオーバーを奪う激しいディフェンスで勝ち星を伸ばしてきた名古屋D。中断期間前の千葉J戦は欠場者がいたこともあり、今シーズン初の連敗を喫してしまった。モリス・ンドゥールの復帰目処が立たないため、NBAなど海外での実績十分なアラン・ウィリアムズを獲得。今節の出場は不透明だがチャンピオンシップに向けて強力なロスターを揃えてきた。

京都はティージェー・ロールとの契約を解除し、島根を退団になっていたエペ・ウドゥを獲得。順位的にチャンピオンシップにも降格争いにも絡まない可能性が高いが、終盤戦を戦うロスターをしっかり揃えてきた。日本人は若手が中心のため来シーズンも見越したビルドアップが期待できる終盤戦になるだろう。中断期間前に戦線を離れたエースガードの久保田義章がどのタイミングで復帰できるかも重要となる。まずは今節の名古屋Dをどれだけ苦しめられるか注目だ。

ドコモスポーツくじ

ドコモスポーツくじへの参加はこちらから

大阪エヴェッサ(18勝20敗/西5位)vsファイティングイーグルス名古屋(18勝20敗/西6位)
同地区で勝率が並んでいる直接対決で、仮に2勝すれば勝率5割となるだけに注目のカード。ディージェイ・ニュービル頼りにならない、脱ニュービルを目指してる大阪。マティアス・フィッシャーヘッドコーチのフィロソフィーもシーズンを進めるごとに浸透しており、この中断期間明けも怖い存在になることが予想される。ファストブレイクとフリースローをしっかり獲得する着実性があるが、ターンオーバーも目立つため、今節はFE名古屋のディフェンスを前に、ターンオーバーを不用意にしないようにゲームを進めていきたい。

まさかの9連敗で一気に勝率を落としてしまったFE名古屋。攻守の要アンドリュー・ランダルの欠場の影響は大きいが、この連敗中80得点以上の試合は1度もなく、得点力不足が顕著である。石川海斗や野﨑零也、相馬卓弥などコンスタントに得点が期待できる日本人選手が揃っているだけに、日替わりヒーローが出てきて欲しいところ。とは言え、ディフェンス力が信条なチームではあるため、全員でエナジー高く守っていくところからリズムをつかみたい。

滋賀レイクス(5勝33敗/西8位)vs島根スサノオマジック(31勝7敗/西1位)
依然降格圏内にいる滋賀であるが、待望のイヴァン・ブバが復帰となる。今シーズンわずか6試合のみの出場で離脱となっていたブバだが、ここからチームにフィットして巻き返しを図りたい。しかし、今節の対戦相手は好調な島根であり、今シーズンは3戦全敗となっている。中断期間前に川崎ブレイブサンダースを追い詰めたように、あきらめずに一つひとつのプレーをエナジー高く遂行すればチャンスは必ず見えてくるだろう。この中断期間に代表デビューも飾った川真田紘也の働きも重要になってくる。

連勝を続けて中断期間を迎えた島根。アルバルク東京戦ではディフェンス力を見せた完封勝利だっただけに良い流れに乗っている。地区首位とは言え、4位までわずか4ゲーム差であるため気を引き締めて最終盤まで駆け抜けたいところ。白濱僚祐やリード・トラビスが復帰しているため、出場時間もマネジメントしていければベターだろう。滋賀のデクアン・ジョーンズやケルヴィン・マーティンは当たり出すと止まらないタイプなため、序盤から気持ちよくプレーさせないようにハードなディフェンスで封じたい。

琉球ゴールデンキングス(29勝9敗/西2位)vs広島ドラゴンフライズ(28勝10敗/西3位)
大混戦の西地区2位と3位の直接対決。仮に広島が勝利すると勝率で並び順位は入れ替わる注目の一戦。琉球は昨シーズン同様、強固なディフェンスとペイントでの競争力の高さでここまで勝利を積み上げてきた。現在6連勝と上り調子なだけにホームでの上位対決はなんとしてもモノにしたいところ。新加入のカール・タマヨがEASLで実戦デビューできたのはプラス。復帰した渡邉飛勇も含めて、有望な若手を中心にチームとして大きく成長する可能性を秘めている。今節は広島のフィールドゴール成功率を下げるハードなディフェンスを遂行できるかが鍵となるだろう。

220cmのフィリピン人、カイ・ソットを獲得し終盤戦に臨む広島。ここまでリバウンド獲得率は下から数えた方が早かったため、的確な補強と言える。さらにソットの存在によりドウェイン・エバンスを純粋な3番起用できるのは脅威でしかない。おそらく今節がBリーグデビューとなるソットには大注目だ。チームとしては力を発揮しているものの中断期間前に1勝1敗が3節続いただけに仕切り直していきたい。琉球にオフェンスリバウンドを簡単に取らせないようにどう対策してくるか注目だ。