10連勝中の佐賀は福岡と今シーズン5度目の対戦へ

Bリーグ

愛媛オレンジバイキングス(20勝23敗/西4位)vsアースフレンズ東京Z(9勝34敗/東7位)
愛媛は前節の山形ワイヴァンズ戦で星を分けたものの、古野拓巳や俊野佳彦ら日本人選手の活躍が目立った。特に古野は、直近の5試合で平均16.6得点、3.8リバウンド、8.2アシストとシーズン平均を大きく上回るスタッツで大暴れ。今節も期待が寄せられる。また、チーム全体として現在リーグトップの成功率を誇る3ポイントシュートを効果的に打てるかにも注目だ。ロスターが10人以下という苦しい状況は続くが、プレーオフ進出に向けてギアをもう一段階上げていきたい。

現在6連敗中の東京Zは、得点力不足の解消が急務だ。この連敗中の得点はすべて80点以下。特に前節の福島ファイヤーボンズ戦ではフィールドゴール成功率の低迷が勝敗に大きく響いた。前節欠場した栗原翼、鹿野洵生が今節復帰するかは不明だが、次節は勝率の近いバンビシャス奈良と対戦するため、今節で悪い流れを断ち切りたいところだ。

アルティーリ千葉(32勝11敗/東2位)vs福島ファイヤーボンズ(21勝22敗/東3位)
越谷アルファーズとの上位直接対決で連敗し、東地区首位を明け渡したA千葉。今節はインサイド陣が強力な福島と対戦するため、前節の敗因となったリバウンドをどこまで改善できているかが1つのポイントになる。オフェンスの鍵は、キックアウトパスなどでボールを動かし相手の守備に的を絞らせないこと。大塚裕土を筆頭としたシューターが、リーグの中でも高い成功率を誇る3ポイントシュートをどれだけ効果的に沈められるかにも注目したい。

プレーオフ戦線はまだまだ混戦ながらも、前節の東京Z戦で連勝して地区順位を3位に押し上げた福島。ビッグマンのジョシュ・ハレルソンが好調で、特にリバウンドを量産している。今節もハレルソンとグレゴリー・エチェニケのコンビでペイント内を支配したいところ。さらに、前節初めて先発に抜擢された土家大輝も期待に応える活躍を見せ、チームとしてステップアップが図れている。速い展開を好むA千葉の足を止められるようなディフェンスに期待したい。

佐賀バルーナーズ(36勝7敗/西1位)vsライジングゼファー福岡(15勝28敗/西5位)
主力の外国籍選手レイナルド・ガルシアとミカイル・マッキントッシュを欠く状況ながらも、現在10連勝中でリーグトップの勝率を誇る佐賀。連勝の原動力となっている西川貴之は、前節の香川ファイブアローズ戦でも3ポイントシュートを高確率で成功させて、両日とも20得点を超える大活躍。攻守で存在感を示しているチェイス・フィーラーはもちろん、緊急補強したテレンス・キングも前節の第2戦でキャリアハイとなる23得点を挙げており、内外問わず得点を稼ぐことができている。今節もプレーオフに向けてしっかりとチーム練度を高めていきたい。

福岡は直近の2節を日本代表に選出された永吉佑也抜きで戦い、1勝3敗と苦戦した。永吉は今節からチームに復帰することが見込まれるため、仕切り直していきたいところだ。前節の熊本ヴォルターズ戦はオールコートプレスがハマるなど流れの良い時間帯もあったが、勝負どころでシュートを決め切れず惜しくも連敗。アグレッシブなディフェンスを仕掛けたところから、ローテーションミスで得点を許す場面も散見されたため、全員で40分間連動する守備ができれば、佐賀の強力なオフェンスを抑え込むことができるだろう。

青森ワッツ(20勝23敗/東5位)vs熊本ヴォルターズ(25勝18敗/西3位)
青森は前節の西宮ストークス戦を連敗したことで、地区3位から5位まで転落。ゲーム差はないため今節から巻き返しを図りたい。チームのリバウンドリーダーを務めるマックス・ヒサタケの欠場が続く厳しい状況ながら、アレックス・デイビスとイージェイ・モンゴメリーが彼の存在をカバーし、西宮戦は池田祐一も両日で2桁得点をマーク。惜しむらくはゲームの入りだったため、今節は序盤から自分たちの展開を作っていきたいところ。オフェンス力のある熊本に対し、ターンオーバーを誘発させる守備を見せられるかがポイントになる。

前節福岡に連勝した熊本。テレンス・ウッドベリーが欠場したが、3節ぶりにベンジャミン・ローソンが復帰した。高い精度のフィールドゴールで得点を量産したが、不用意なターンオーバーとそこからの失点が目立ったため、修正は急務だろう。また、福岡戦はジャメール・マクリーンがエース級の活躍を見せたので、今節は層が厚い日本人選手の得点にも期待したい。青森のディフェンスはヘルプやダブルチームの寄りが早いため、うまくミスマッチやオープンの選手を見つけていきたい。

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山形ワイヴァンズ(17勝26敗/東6位)vsバンビシャス奈良(12勝31敗/西6位)
レギュラーシーズン残り17試合で、プレーオフ進出ラインまで3ゲーム差とまだまだ可能性が十分にある山形。ジェームズ・ベルの活躍を筆頭に、外国籍のトーマス・ウェルシュとケビン・コッツァーが安定的なパフォーマンスを発揮している。さらに前節は、ルーキーの齋藤瑠偉がキャリアハイの13得点を記録するなど明るい話題は多い。今節は力強いインサイドを持ち味とする奈良を相手に、リバウンド争いで奮起できるかがポイントになるだろう。

地区上位のチームとの対戦が続き、現在5連敗中と苦しい状況の奈良。前節は長崎ヴェルカに2試合とも100点ゲームで敗れているため、ディフェンスの修正力に注目したい。攻守ともにペイント内やリバウンドでは上位チーム相手でも充分に渡り合える力があるため、いかにディフェンスで山形のフィールドゴール成功率を下げられるかが鍵となる。オフェンスでは、194cmでシューター兼フォワードのクリスチャン・ジェームスでアドバンテージをとりたい。

香川ファイブアローズ(12勝31敗/西7位)vs長崎ヴェルカ(30勝13敗/西2位)
香川は前節の佐賀戦でオーストラリア代表に招集されたリース・ヴァーグの代わりに、ナイジェル・スパイクスを緊急補強して臨んだが、佐賀の勢いを最後まで抑えることができずに連敗。また、チームのリーディングスコアラーを務めるマイルズ・ヘソンが2月12日から欠場中と、苦しい状況が続いている。カイル・リチャードソンが7試合連続で20得点以上と獅子奮迅の活躍を見せているため、シューターの飯田遼を筆頭に、他の選手も加勢していきたい。ここ数試合は接戦を落とす試合も散見されるため、40分間通じて強度高いプレーに期待したい。

首位の佐賀を追いかける長崎は、現在6連勝中で好調。前節の奈良戦は、自慢のオフェンスが爆発して両日ともに100点ゲームで連勝した。フィリピン代表活動から戻ったジョーダン・ヘディングや、前節の第2戦を欠場したジェフ・ギブスのコンディションが不安要素だが、十分にカバーできるロスターが揃っている。特に、高比良寛治や榎田拓真のウイング陣は、前節に2桁得点を挙げるなど、得点面でも頼もしい存在となっており、チーム全体のビルドアップができている。香川は下位に沈んでいるが決して侮れないチームではあるため、オフェンスからペースをつかみたいところだ。

西宮ストークス(20勝23敗/東4位)vs越谷アルファーズ(32勝11敗/東1位)
前節、中西良太を欠きながらも青森に連勝して順位を1つ上げた西宮。外国籍選手の安定感に加えて、日本人選手もそれぞれの役割を全うしている。強力なビッグマンを擁する越谷に対して、リバウンドやペイント内のディフェンスなどインサイドでの攻防を制することができるかが今節の鍵となる。平均リバウンドで3位のアイザック・バッツと7位のトレイ・ポーターが繰り広げるゴール下での攻防は要注目だ。また、前節は3ポイントシュートから流れを引き寄せることができたため、今節もオープンで打つことができるシチュエーションを作っていきたい。

前節はA千葉に連勝し、B2東地区首位に返り咲いた越谷。しかし、勝率でA千葉と並ぶ状況ではあるため、この後も連勝を伸ばしていきたい。前節はペイントを固めるゾーンディフェンスが効果を発揮し、A千葉のオフェンスをシャットアウトした。今節も、強みであるディフェンスやリバウンドからアドバンテージを取っていきたい。さらに、駒沢颯や鎌田真といったスピードのある若手選手の活躍も目立っているため、トランジションオフェンスにも期待がかかる。