ジョシュ・ハート

ハートがトレードで加入後、ニックスは無敗

現地2月27日、ニックスがホームでセルティックスと対戦。持ち味のタフなディフェンスで、序盤に奪ったリードを守り続け109-94で快勝した。これでニックスは連勝を6に伸ばしている。一方、敗れたセルティックスはゲーム差ナシではあるもバックスの後塵を拝し、東カンファレンス2位に転落した。

試合開始約6分でニックスの10-9とロースコアの出だしとなったが、ニックスはジェイレン・ブランソン、ジュリアス・ランドルとエースの活躍によって抜け出し第1クォーターで12点のリードを奪う。そして第2クォーター以降、ニックスは2桁のリードを保つ危なげない試合運びで、最後までセルティックスの反撃の隙を与えずに逃げ切った。

今日の勝利でニックスは36勝27敗とし、34勝26敗のネッツを0.5ゲームだが上回り東カンファレンス5位に浮上した。右肩上がりの状況だが、17得点3アシストのブランソンは「僕たちは良い位置にいるけど、やるべきことはたくさんある。勝つことで学べることもある。勝ち続けないといけないし、同時に学んで成長を続けないといけない」と、勝って兜の緒を締めている。

また、ジョシュ・ハートはベンチスタートながら12得点5リバウンド5アシスト2スティールと攻守に渡って活躍。トレイルブレイザーズからハートがトレードで加入して以降、ニックスはこれで6戦負けなしとなっており、ハートの不敗神話というくくりで今の好調を取り上げられるケースも少なくない。だが、ハート本人は「正直に言うと、トレード以降で6-0という見られ方は嫌いだ」と、自身のSNSに投稿しているように、チーム全員の力で成し遂げている連勝記録で、自身だけがクローズアップされることに嫌悪感を示している。

その上でハートは「僕たちはリーグにサプライズを起こすことができる、勝ち進んでサプライズを起こせるチームになれると思う」と、現在の戦いぶりに自信を見せる。「今はチームを作っている途中だけど、これこそ僕たちが話していること。目の前の1試合を大切に戦っているけど、この思いが頭の片隅にあるのは確かだよ」

攻守に渡って安定感抜群のプレーを見せるハートがベンチに控えることでニックスの選手層は厚みを増した。本人は嫌がるだろうが、彼がニックスの好調を牽引する原動力となっていることは間違いない。