指揮官も「ラムとタイの存在は大きい」と絶賛するチームへの貢献度
ウォリアーズは現地26日、ティンバーウルブズと対戦。ウォリアーズはステフィン・カリー、ドレイモンド・グリーン、アンドリュー・ウィギンズ、ティンバーウルブズはルディ・ゴベア、カール・アンソニー・タウンズと共に中心選手を複数欠く中、第4クォーターにディフェンスで踏ん張り、31-17のビッグクォーターを作り出したウォリアーズが109-104で競り勝った。
この試合、ウォリアーズはクレイ・トンプソンが32得点とチームを牽引したが、他にも勝利に大きく貢献したのがベンチスタートからともに20分以上出場したアンソニー・ラム、タイ・ジェロームだ。ともに2ウェイ契約だが、ラムは7得点7リバウンド2アシスト2ブロックを記録し、第4クォーターで8分48秒もコートに立っていた。そして2得点に留まるも、ジェロームも4リバウンド4アシスト3スティールと、揃ってタフなディフェンスと献身的なプレーが光った。
今シーズン、故障者に苦しんでいるウォリアーズだが、この試合に限らず穴埋めとして奮闘しているのがラムとジェロームの2人だ。ここまでラムは46試合に出場し平均7.1得点、3.4リバウンド、1.7アシスト。ジェロームも39試合に出場し平均7.4 得点、2.9アシスト、1.7リバウンドと揃って貴重なローテーションプレーヤーとなっている。
スティーブ・カーヘッドコーチもこのように2人の活躍を称えている。「ラムとタイの存在は大きい。彼らは今シーズン、多くの試合でチームの勝利に貢献してくれている。ラムは人々が気づいていない多くのことをやっている。彼はローテーションやカバーリングの理解度、ボックスアウトといったところでチーム随一のディフェンダーだ。また、彼は素晴らしいパサーであり、3ポイントシューターだ」
ただ、ここで問題となってくるのが、2ウェイ契約の選手を起用できるのはレギュラーシーズンで50試合出場に制限されていることで、特にラムはあと少しでリミットに達してしまう。これまでの貢献度を見れば、2人とも本契約へと移行したいところだが、現在ウォリアーズのロスタースポットには1つしか空きがない。
どちらか1人を選ぶとすれば、より多くの試合をこなしているフォーワードのラムの可能性が高い。ただ、昨シーズンの優勝メンバーの1人で、先日トレイルブレイザーズからトレードで呼び戻す形となったガードのゲイリー・ペイトン2世は故障中でいつ復帰できるか不透明となっている。そのため、ディフェンスを得意とするガードのジェロームを残すべき考えもある。2人の優れた2ウェイ契約選手について、ウォリアーズはどんな判断を下すだろうか。