金近が20得点、ホーキンソンが17得点、鮮烈の代表デビュー

ワールドカップアジア地区予選のWindow6で男子日本代表がイランと対戦した。

日本の先発は富樫勇樹、比江島慎、吉井裕鷹、井上宗一郎、ジョシュ・ホーキンソンの5人。初出場のホーキンソンのドライブから井上がゴール下で合わせて先制した日本だが、その後は3ポイントシュートの確率が上がらず重い立ち上がりに。また、イランの巧みな連携プレーからイージーシュートを許してしまう。

それでも渡邉飛勇、吉井裕鷹の速攻が飛び出してリズムをつかむと、途中出場の河村勇輝が勢いをさらに加速させる。軽快なフットワークでマークマンをシャットアウトし会場を沸かせると、オフェンスでは2本の3ポイントシュートを沈め、ドライブでもスコア。8得点を固めた河村の活躍で22-16とリードした。

第2クォーターに入ると、日本が攻守でイランを圧倒する。ホーキンソンが初の3ポイントシュートを沈め、テーブス海も3本のフリースローを獲得し早々にリードを2桁に拡大。誰が出てもインテンシティの高いディフェンスで1on1で抜かれず、素早いローテーションも披露し失点を最小限に留めた。

その後も日本はオフェンスが機能し続ける。ダブルチームを受けるも、ホーキンソンは冷静に対処しノーマークになった渡邉の豪快なダンクをアシスト。テーブスがステップバックスリーを決めれば、富樫のキックアウトから金近がコーナースリーを沈める。こうして攻守が噛み合った日本は30-13のビッグクォーターを作り、52-29と前半で大量リードを奪った。

後半に入っても日本は安定したプレーを続ける。河村とホーキンソンのホットラインが機能すれば、テーブスがドライブから連続得点と個の力の高さも見せつける。序盤で2ファウルを犯しベンチを温める時間が長かった比江島も意地の3ポイントシュートを沈めた。

イランの3ポイントシュート成功率が16.7％と低調に終わったことにも助けられたが、日本は最後まで集中力を切らすことなく常に20点以上のリードを保ち続け、最終スコア96-61で勝利した。

注目の集まったホーキンソンはチームハイの17得点11リバウンド4アシストと期待通りのパフォーマンスを披露。また、ディベロップメントキャンプから追加招集された金近はチームトップの6本の3ポイントシュートを含むゲームハイの20得点を挙げて、鮮烈なA代表デビューとなった。