3ポイントコンテストで主役を演じる「30点超えは自信になる」
タイリース・ハリバートンはキャリア4年目にして初めてNBAオールスターに選出された。オールスターが終わってすぐ、チームの練習再開に合わせてインディアナポリスに戻った彼は、「素晴らしいプレーヤー、素晴らしい人たちと一緒にいられて本当に楽しかった」と夢の舞台を振り返り、愚痴も少しこぼした。「イベントやスポンサー絡みの仕事で一日中振り回されて、ゆっくり楽しむ時間はなかったよ。もっと本気でプレーしろと怒る人もいるけど、みんな本当に忙しかったのは分かってほしいな」
レブロン・ジェームズからは4番目に指名された。「リザーブとして最初に指名されることを願っていたけど、最後じゃなくて良かった(笑)」と言う彼は、14分の出場で18得点、3アシストを記録。出番が少なかったことに「正直、もっとプレータイムは少ないと思っていた。楽しくプレーできたし、偉大な選手たちと一緒にいられただけで楽しかったよ」と話す。
彼にとってNBAオールスターでの一番の思い出は、子供の頃からあこがれたカーメロ・アンソニーに会い、交流する機会を持てたことだ。「そう、僕はナゲッツ時代のカーメロの大ファンだった。ジャージーも持っていたし、髪型をコーンロウにしてヘッドバンドを着けてプレーしたかった。あの時代の子供はみんなカーメロが大好きだったよ」
「普通の会話しかしていないけど、カーメロは最後に『何かあればいつでも連絡してくれ』と言ってくれた。僕にとっては偉大なバスケットボールの専門家が付いてくれるということで、すごく大きな意味がある」
出番が限られた本戦以上にハリバートンが目立ったのは3ポイントコンテストで、決勝ではデイミアン・リラードに敗れたものの予選ではトップの31得点を叩き出している。勝てなかった悔しさはあるが、「30点超えは自信になる。来年とその次かもう1年先にはミルウォーキーでNBAオールスターが開催されるはずで、どちらも僕にとってはホームだから優勝を狙うよ」と意気込む。
2024年のNBAオールスターはインディアナポリスで開催される。2025年と2026年のNBAオールスターにはハリバートンの故郷であるミルウォーキーが立候補している。オールスター選出を2回、3回と伸ばすうちに、彼はオールスターでも存在感を増し、3ポイントコンテストで勝つつもりだ。