「このチームのためにプレーできたらいいなと思います」
日本代表合宿に参加している滋賀レイクスのテーブス海が、いよいよ今週から始まるワールドカップ2023アジア地区予選Window6の意気込みを語った。今回が3度目となる合宿についてテーブスは「前回(Window5)の合宿も参加していて、トム(ホーバス)さんのバスケに慣れてきました」と話すと、「今回は何人か初めての選手もいるので、リーダーシップを取るという今までとは違った役割を果たそうと臨んでいます」と新たな挑戦にも意欲的な姿勢を見せた。
テーブスが話すように、今回の合宿にはディベロップメントキャンプから昇格してきた学生組を中心に6選手が初招集され、その中には同じ大型ポイントガードの小川敦也も含まれている。特別指定選手としてプロの舞台にも立っている小川についてテーブスは「小川選手はサイズもありますし、ハンドリングもパスセンスもあるのでポイントガードの競争は激しいです」と称賛する一方で、「自分も自分にしかできないスピードやパワーはガードの中でも特徴となるので、そこはこれからもやっていきたい」とポジション争いに燃えている。
小川以外にもテーブスの同ポジションには、富樫勇樹、河村勇輝といったBリーグトップクラスのポイントガードが揃うが、2人よりも15cm以上高い188cmのテーブスの存在は国際試合において重要になる。本人も高さで弱点となりうるポイントガードのポジションで、自分の強みが発揮できると話す。「他のポイントガードにはないサイズを生かして、高さのミスマッチを消すことが自分の持ち味です。この部分をどんどん生かして、このチームのためにプレーできたらいいなと思います」
アジアでも屈指の高さとフィジカルを誇るイランとのWindow6初戦では、ワールドカップ本戦を見据えて戦術を変えることをホーバスヘッドコーチは明言しており、テーブス自身も主にオフェンスで違いを感じていると言う。「サイズのある国と試合をする時、相手はスイッチして守ってきます。それに対応できる試合とできない試合がこれまでにあったので、スイッチディフェンスに対する攻め方を多く練習しています」
また、ワールドカップ予選の最終戦となるバーレーン戦については、前回対戦したWindow5で30得点を許したムスタファ・ラシードを警戒しながら、こう意気込んだ。「前回バーレーンと対戦した時は、速くてシュート力のあるガードやインサイドが揃っていました。ラシード選手はオフェンス能力も高く、ディフェンスからすると厄介な選手です。彼を乗せないことが重要になってきます。Window6はもちろん2連勝し、ワールドカップに向けて自分たちのバスケットをまたステップアップできるように頑張りたいです 」
熾烈なポジション争いを勝ち抜き、自身のアドバンテージを生かしたプレーで日本を勝利に導くテーブスの姿に期待したい。