成功と挫折を知るアイザイア・トーマスは、好調ナゲッツを支えるリーダー

2018/12/03
NBA&海外
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アイザイア・トーマス

写真=Getty Images

チームメートも信頼「彼はあらゆるものを見てきた選手」

このオフにナゲッツとベテラン最低保障契約を結んだアイザイア・トーマスは、まだ今シーズン1試合にも出場していないが、リーダーとして、現在カンファレンス首位に立つチームをまとめている。

2011年のドラフト全体60位でキングスから指名されたトーマスは、175cmと小柄だったこともあり、当初はNBAで通用しないと言われていた。しかし、キングス、サンズでスコアラーとして頭角を現すと、2015年にトレードされたセルティックスでは看板選手にまで成長した。2016-17シーズンにはキャリアベストとなる平均28.9得点を記録し、チームをプレーオフのカンファレンス・ファイナルにまで導いた。また、同シーズンには、シーズンMVP候補としても注目を集めた。

だがセルティックスで最後のシーズンとなった16-17シーズンに抱えていた股関節の故障が原因で、昨シーズンは本来のパフォーマンスを見せられなかった。

昨シーズンのオフにセルティックスからトレードされ、今年2月まで所属したキャバリアーズでは、レブロン・ジェームズの影に隠れる形でリーダーシップを発揮できなかったが、元来トーマスは声でチームメートを引っ張るタイプだ。ナゲッツで最年長33歳のポール・ミルサップは、『Denver Post』に「彼が声で引っ張ってくれて、若い選手を助けてくれるから、自分の負担も軽くなっている」とトーマスについてコメントしている。3年目のジャマール・マレーは「彼はおしゃべり。うるさいくらい」と言うが、これはリスペクトの裏返しだ。「一番小柄だけれど、誰よりも声が大きい。彼は、チームの全員が彼の話を聞くようにしている」

同じく3年目のマリーク・ビーズリーもトーマスを尊敬し、質問攻めにしているという。「彼はきっと、自分に苛立っていると思う。色んなことを聞きまくっているからね。彼はあらゆるものを見てきた選手。ドラフト最下位からMVP候補にまでなった選手。全てを見てきた人だよ」

リハビリとトレーニングを続けているトーマスは、順調に行けば今月中に復帰できる見込みだ。1日も早く、プレーヤーとしてコートやハドルでチームメートを鼓舞し、パフォーマンスでチームの勝利に貢献する姿を見せてもらいたい。