アンドレ・ドラモンド

ドラモンド、ブーチェビッチのセンター陣で43得点27リバウンド

現地2月6日、スパーズと対戦したブルズはニコラ・ブーチェビッチ、アンドレ・ドラモンドがともに20得点、10リバウンド以上を記録とツインタワーの活躍で128−104と圧勝した。これで3連勝のブルズは26勝27敗とし、11月上旬以来となる勝率5割復帰まであと一歩に迫った。

試合の立ち上がりからシュートタッチが良いブルズは、第1クォーターだけで39得点を挙げて2桁のリードを奪った。しかし第2クォーターに入ると一転し、5本の3ポイントシュートをすべて外すなど、シュート精度に苦しみスパーズの追い上げを許して、3点リードで前半を終えた。

後半に入っても膠着状態が続いたが、最終クォーターになると、ブルズはこのクォーターだけでフィールドゴール6本中6本成功のドラモンドを軸にペイント内で確率良くシュートを決めると、逆に守ってはスパーズにアウトサイドからタフショット打たせることで圧倒。18-3のビッグランを繰り出し、残り6分半でリードを20点にまで広げて余裕を持って逃げ切った。

ドラモンドはともにシーズンハイとなる21得点15リバウンドを記録。今オフに2年契約でブルズに加入したが、平均12.8分のプレータイムで6.3得点、6.6リバウンドとなかなかチームにフィットせずに苦しんできた。それでも、どんな時でも自身の試合に対する姿勢に変化はないと強調した。「僕はどんな試合でも決して軽く考えていない。コートに立っているすべての瞬間に感謝しているし、いかなる瞬間も軽視していない。チャンスをもらったらできる限りハードにプレーし、自分のすべてを出し切ろうとしている」

そして22得点12リバウンド4アシスト2ブロックを挙げたブーチェビッチは、「彼について語ることはたくさんあるよ」と同じポジションであるドラモンドのプロ意識の高さを称賛した。「彼は本物のプロフェッショナルがどうあるべきかを見せてくれている。プレーしていない時、ローテーションに入っていない時など集中するのが難しい時はある。そんな時でもどうするべきか、今シーズンの彼は実践してくれている」

昨シーズン、ブルズは46勝36敗で2017年以来のプレーオフ進出を果たし、主力メンバーが変わらないことから今シーズンはさらなる飛躍が期待されたが、ここまで低空飛行が続いている。この苦境を乗り越えるため、主力のトレードによるテコ入れも噂されているが、何よりもドラモンドのような高いプロ意識でチームが一つにまとまることが上昇への鍵となるのかもしれない。