「ワールドカップのトロフィーは勝ち取ることが一番難しいトロフィー」

FIBA（国際バスケットボール連盟）が今年の8月に日本とフィリピン、インドネシアの3カ国で開催されるワールドカップのグローバルアンバサダーにパウ・ガソルが就任することを発表した。

スペイン出身のガソルはNBAで2度優勝し、オールスターには6度選出されたレジェンドだ。ワールドカップには3回、オリンピックに5回、ユーロバスケットに7回出場している。初めて出場したワールドカップ2002、アメリカ大会では1試合平均19.0得点（6位）を記録し母国を5位に導いた。2006年の日本大会ではスペインの大黒柱として活躍。1試合平均21.2得点、9.4リバウンド、フィールドゴール成功率63.1％という素晴らしい数字を残して優勝の原動力となった。準決勝で負傷しケガで決勝の舞台には立てなかったにもかかわらず、大会MVPを受賞した。

最後のワールドカップは故郷で行われた2014年スペイン大会。準々決勝でフランスに敗れるまでスペインを6連勝に導き、『オールスターファイブ』に選出された。また、オリンピックは2008年と2012年に銀メダル、2016年に銅メダルをそれぞれ獲得している。

アルゼンチンのスーパースター、ルイス・スコラと共にグローバルアンバサダーを務めることになったガソルは、ワールドカップにおける真の勝者になるためには、あらゆる要素が必要であることを理解している。

「ワールドカップのトロフィーは、バスケットボールの中でも勝ち取ることが一番難しいトロフィーです。優勝するには、個性とケミストリーが必要であり、自分が落ち込んでいるときに支えてくれるチームメートが必要なのです。ワールドカップ2023のグローバルアンバサダーとして、バスケットボールのレジェンドたちの素晴らしいチームの一員となれること、さらに真のレジェンドであり、また一番手ごわいライバルでもあったルイス・スコラと一緒に大会を盛り上げられることは、本当に光栄です」