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ガソルは『レジェンド』からのアドバイスに感謝

12月12日、スパーズの練習場に、昨シーズン限りで引退したティム・ダンカンがやって来て、今シーズンからスパーズでプレーするパウ・ガソルとの1on1を行った。

練習後に取材に応じたガソルは、「予定されていたものではなくて、『1on1やらない?』みたいな感じで始まったんだ」と明かす。ガソルによれば、ダンカンはオフェンスはせず、ディフェンスだけをやったそうだ。

「ちょっとアンフェアな1対1だったね。彼はディフェンスしかしなくて、僕はオフェンスだけだったから。だから、彼が僕のプレーを止めたら1ポイント、僕が決めたら1ポイントというルールでやった。ポストムーブの確認や、終わった後で彼からアドバイスしてもらえたからすごくよかったよ」

ダンカンからの助言の内容についてもガソルは明かしている。

「動きを速くすることとか、一般的なものばかりだった。でも、そういう部分は常に意識していないといけない。ティムは優れたディフェンダーだったし、何が機能し、機能しないかを熟知している。助言通り、動きを速めて、積極的にやらないといけなかったよ。ただ打つのではなくてね。自分のスキル、フットワーク、リーチの長さを生かさないといけなかった」

気になる対戦結果だが、ガソルは「同点」と話し、笑いを取った。

ダンカンは現時点でチームの役職に就いているわけではない。今は引退後の『第二の人生』を楽しみつつ、気が向けば練習場に顔を出し、求められれば指導もするという状態だ。指揮官のグレッグ・ポポビッチは以前、ダンカンの準備が整い次第、希望する分野のコーチを任せたいと語った。

まだ指導者への転身は時期尚早なのだろうが、本人はガソルとのマッチアップで身体が疼いたのだろう。13日の練習にも顔を出し、再びガソルと1on1で対決した。

なお、12月18日に本拠地AT&Tセンターで行なわれるペリカンズ戦では、ダンカンが19年間着用し続けた背番号21が永久欠番となる予定だ。