アービングが最終クォーターだけで21得点の大暴れ
ネッツがホームにニックスを迎えた一戦はゲームハイの32得点を挙げたカイリー・アービングが、そのうちの21得点をラスト9分半の間に固めるクラッチプレーで逃げ切り、122-115で勝利した。そして、渡邊雄太はベンチメンバーの中で最長となる17分の出場時間を与えられ、勝利に大きく貢献するプレーを披露した。
6点リードの第2クォーター頭からコートに立った渡邊は早速トランジションからフリーを作ると、リードを2桁に乗せる3ポイントシュートを射抜いた。さらに直後のポゼッションでもわずかに生まれたシュートチャンスを生かし、トップから3ポイントシュートを成功させた。
持ち味のディフェンスではイマニュエル・クイックリーからオフェンスファウルを誘発。さらにヘルプで目を光らせ、相手のリングへの侵入をポジショニングで防いだ。ジュリアス・ランドルのマークについた際には押し込まれて失点を許したが、ファウルをせずにタフショットを強いるなど安定したパフォーマンスを見せた。こうして、攻守に存在感を放った渡邊はクォーター中盤にも左45度からクイックリリースで3ポイントシュートを成功させるなど、62-49で試合を折り返す原動力となった。
後半はなかなか得点に絡めず、フィールドゴール試投数はショットクロックわずかな場面でボールを託されて放ったミドルシュート1本のみとなった。最終クォーター序盤にトランジションからニコラス・クラクストンのイージーレイアップをアシストすると、中盤に交代しクロージングラインナップとして起用されることはなかった。
試合はジェイレン・ブランソンやランドルのオフェンスを止められず、残り3分で3点差まで迫られた。それでも、アービングがタフな3ポイントシュートを2本連続で沈めるなど個で打開し続け、連敗を止めた。
アービングは6試合連続で30得点以上を記録し、さらに9アシスト6リバウンド2スティールとオールラウンドに活躍した。指揮官のジャック・ボーンは「彼は一人で攻撃できるし、ドローやキックアウトもできるから、ディフェンスは反応しなければならない。だから、彼の手にバスケットボールを持たせることはとても素晴らしいことなんだ」と、アービングを称賛した。