ジェイソン・キッドが持つ通算107回に並ぶ
『ミスター・トリプル・ダブル』ことサンダーのラッセル・ウェストブルックが、11月28日のキャバリアーズ戦で今シーズン3回目のトリプル・ダブル(23得点19リバウンド15アシスト)を達成。これで通算107回数、歴代3位のジェイソン・キッドに並んだ。
2シーズン連続『平均トリプル・ダブル』という前人未到の快挙を成し遂げているウェストブルックは、キャリア760試合目にしてキッドの記録に並んだ。キッドが1247試合目に107回目のトリプル・ダブルをマークしたことを考えれば、尋常ではないペースであることが分かる。
試合後、キッドより487試合も早いペースでの記録達成を申し訳なく思うか、と聞かれたウェストブルックは、「そうだね。申し訳ない」とニコニコと笑う。「自分よりも多くトリプル・ダブルを決めた先人であるジェイソン・キッド、マジック・ジョンソン、オスカー・ロバートソンのことはリスペクトしないといけないよ。今こうしてプレーできていることを、神様に感謝しないといけないね」と、続けた。
このペースでトリプル・ダブルを量産し続ければ、来シーズン中にはマジックの138回を抜くだろう。そうなれば、『元祖ミスター・トリプル・ダブル』ことロバートソンが成し遂げた大記録、181回という金字塔も視野に入ってくる。
ケビン・デュラントがウォリアーズに移籍した2016年以降、ウェストブルックとトリプル・ダブルは『ペア』同然の関係になった。当時は2枚看板の一人を失ったことは、ウェストブルックのプレーにマイナスの影響を与えるかと思われたが、結果は反対。ロバートソン以来となる55年ぶり、NBA史上2人目の『平均トリプル・ダブル』を2016-17シーズンに達成。この栄誉を称えられ、キャリア初のシーズンMVPにも選出された。
ウェストブルックは「個人スタッツを追っている」という批判を受けることも多いが、彼が何よりも重視しているのはチームの勝利だ。これからもNBA史上に残るオールラウンダーとしてチームを引っ張り、サンダーに勝利をもたらすため、邁進し続ける。
Russell Westbrook puts up 23 PTS, 19 REB, 15 AST to tie Jason Kidd for the 3rd most triple-doubles in @NBAHistory! #ThunderUp pic.twitter.com/fbWKwpaW1h
— NBA (@NBA) 2018年11月29日