ジミー・バトラー

写真=Getty Images

シクサーズはフルツを含むトレードの噂を否定

セブンティシクサーズのジミー・バトラーが、悩める2年目のマーケル・フルツにエールを送った。

フルツは、肩の専門医の診断を受けるまでチームを離れることを決断。当初は今週はじめにも診断を受けると見られていたが、まだ関連する情報は伝えられていない。それどころか、チーム離脱後からトレードの噂も出始め、キャバリアーズを含む複数のチームが球団に問い合わせたとまで報じられた。指揮官のブレット・ブラウンがトレードの噂を否定したものの、フルツが一定レベルのパフォーマンスを取り戻すまでは、雑音は消えそうにない。

今月ティンバーウルブズからシクサーズにトレードされたバトラーは、練習後、フルツを全力でサポートすることを約束した。

「マーケルには、みんなが彼の側にいることを分かってもらいたい。彼には素晴らしい選手になってもらいたいんだ。このまま努力し続けてほしい。周りの意見は雑音でしかない。自分は彼とやりたい。ここにいるみんなが、彼とやりたいと思っている」

2017年のドラフト全体1位でシクサーズから指名されたフルツは、肩の負傷により1年目の昨シーズンは14試合の出場に終わった。復活を期して臨んだ今シーズンは19試合(先発15試合)に出場して平均8.2得点、3.7リバウンド、3.1アシストを記録しているものの、フリースロー成功率は56.8%と振るわない。

先日までトレーナーを務めたドリュー・ハンレンによれば、フルツは昨シーズン中、心因性によるスランプ『イップス』に苦しんでいたという。もしかすると、このオフにハンレンとの猛特訓でシュートフォームの矯正に力を入れてきたにもかかわらず、結果がついてこないことに気持ちが切れ、精神的に不安定な状態に陥ってしまったのかもしれない。専門医の診断を仰ぐことで気持ちが楽になるのなら、それも一つの方法ではある。ただ、現状を変えられるのはフルツだけだ。

バトラーが加入したシクサーズは、東カンファレンス3位にまで順位を上げた。現状でも力のあるチームにフルツが戻ってくれば、戦力はさらに充実する。まずは身体に異常がないことを願うばかりだが、1日も早く、再びコートでプレーする姿を見せてもらいたい。