トリビュートビデオが流れ、会場がスタンディングオベーションで歓迎
現地10日、キャバリアーズが敵地に乗り込んでジャズと対戦。昨シーズンまでジャズの看板選手として活躍したドノバン・ミッチェルにとって、キャバリアーズ移籍後では初の古巣凱旋試合とあって大きな注目を集めた。そのミッチェルは46得点6アシスト5リバウンド3スティールと攻守に渡って大活躍したが、試合は114-116で敗れた。
キャバリアーズは立ち上がりのシュートタッチが悪くジャズに先手を取られたが、第2クォーターに入るとミッチェルを中心としたバランスの取れたオフェンスで盛り返し、55-55と追いついて前半を終える。後半に入るとビッグランの応酬と流れが行き来し、第4クォーター残り6分にはミッチェルの3ポイントシュートで7点をリードした。だが、5点リードの残り1分半から、この試合で32得点を挙げたジョーダン・クラークソンに怒涛の9連続得点を決められ残り40秒に逆転されると、そのまま勢いに乗ったジャズに押し切られた。
2017年にジャズに入団したミッチェルは、ルーキーシーズンから平均20.5得点を挙げるなど、在籍した5年間すべてでエースとしてジャズを牽引してきた。コート内外におけるチーム、そして地元コミュニティへの献身的な貢献により、彼は今でもユタの人々に愛されている。だからこそ試合前には彼の活躍を讃えるトリビュートビデオが会場で流れ、先発紹介で彼の名前が呼ばれる前には会場がスタンディングオベーションで歓迎した。
このチーム、ファンの対応にはミッチェルも感激しきりで試合後にこう語っている。「本当に快適だった。嘘をつくつもりはない。過去5年間と同じくホームのような感じでプレーしていて違和感はなかったよ。素晴らしい歓迎をしてくれたみんなに感謝している。トリビュートビデオは最高だった。そして観客が大きな声で声援を送る典型的なジャズの試合で、戻ってくることができて良かったよ。残念ながら勝利をつかむことができなかったけど、ジャズの選手たちを称えないといけない。彼らは最後までハードに戦った」
惜しくも勝利を逃したキャバリアーズだが、ミッチェル自身は46得点と現地2日の71得点に続く今シーズン5度目の40得点以上をマークした。大黒柱としてキャバリアーズをリーグ上位に引き上げているミッチェルの活躍は大きく評価されており、昨日発表されたミッドシーズンサーベイ(全30チームの地元で活動している番記者、コラムニストの投票によるシーズン前半戦を振り返るアンケート調査)のシューティングガード部門では62%の得票率と、2位のデビン・ブッカー(17%)を大きく引き離して1位に輝いている。キャバリアーズが今の勢いをキープするには今後もミッチェルの存在が鍵となるのは間違いない。