レブロン・ジェームズ

写真=Getty Images

「優れたチームを作るには守備が重要」

「自分たちは非常に優れたチームを作ろうとしている。それには守備が重要で、今日はそれを実行できた」と、試合後に語ったレブロン・ジェームズの言葉が、11月23日にステイプルズ・センターで行なわれたジャズ戦の内容を物語っていた。

東海岸でのロード遠征を終え、感謝祭を挟んでホームに戻ったレイカーズは、今シーズン最少となる90点に終わった。ターンオーバーも24回記録し、チームアシスト数もわずか10にとどまった。だが、堅守を誇るジャズを守備で封じ、90-83で勝利。直近8試合で7勝目を挙げている。

22得点10リバウンド7アシストの活躍を見せたレブロンは、第4クォーター残り3分17秒に、3ポイントシュートラインの手前からロングシュートを放り込み、レイカーズがリードを9点(86-77)に拡大。粘るジャズもじわじわと点差を縮め、残り1分をきって5点差(83-88)に迫り、レイカーズに嫌なプレッシャーをかける。だが、ここでも違いを作ったのはレブロンだった。残り27.6秒、アレック・バークスがドライブからレイアップを狙った瞬間、同選手の頭上から力強くボールを叩き落としてブロック。バークスの身体ごと吹き飛ばす力技でピンチの芽を摘み、レイカーズが接戦を制した。

レブロンは「今日のようにシュートが入らないこともある。ターンオーバーも多かった。東海岸での遠征を終えての初戦は難しい」とコメント。また、攻守両面でチームを引っ張った第4クォーターについては「最終クォーターで攻守両面で優れたプレーをする方が勝つ。チームメートが自分を信頼してくれたおかげで、チームをリードできた。期待に応えられてうれしい」と語った。

レブロンが語ったように、オフェンスは好不調の波が出てしまうものだが、守備は選手たちの努力次第で如何様にもなる。1勝の差がモノを言う西カンファレンスのプレーオフ争いでは、守備で相手を抑えられないチームは、遅かれ早かれ脱落していく。それ故に、固い守りが武器のジャズを相手に、守りきって勝てたこの勝利が持つ意味は大きいはずだ。