横山キャプテン「スムーズに試合に入ることができました」

ウインターカップ初日となる12月23日、前回大会優勝校の桜花学園は福島東稜と対戦。第2クォーターに23-0のランを成功させるなど攻守で安定感を見せて福島東稜を圧倒し、106-55で初戦を突破した。

試合序盤の桜花は、留学生のジモー・マリー・アヨミデを軸としたハーフコートバスケを仕掛ける福島東稜に対して、キャプテンの横山智那美がファストブレイクからバスケット・カウントを奪うなど平面で優位に立つ。また、今年の強みとなっているトランジションオフェンスも飛び出して開始5分で2桁リードを得る。ディフェンスではボールマンに対して高いプレッシャーをかけてタフショットを打たせたことで福島東稜のフィールドゴール成功率を27.8%に抑えるなど好守も披露し、31-14で最初のクォーターを終える。

第2クォーター、福島東稜がゾーンディフェンスを仕掛けた相手に対し、テンポの良いパスワークと一瞬の隙を突くドライブで福島東稜を翻弄。また、「夢に出てくるほど留学生対策をしてきました」と話すセンターの福王怜奈がインサイドアタックを繰り返すことで、このクォーターの開始1分過ぎにアヨミデから個人3つ目のファウルを誘い、ベンチへ追いやる。これで高さでも優位に立った桜花は、チームハイの20得点を記録した田中こころを筆頭に23-0のランを成功させて残り3分には30点のリードを奪った。ディフェンスでは、一人ひとりの守備はもちろん、第1クォーター以上にチームディフェンスも機能し、福島東稜から8本のターンオーバーを誘発。堅守が光った桜花はこのクォーターを9失点に抑え、34点のリードを奪い、前半で勝負を決めた。

コートの内外でチームメートと密にコミュニケーションを取り、自身も8得点を記録した横山は、「思った以上に(選手の動きに)硬さはなくて、スムーズに試合に入ることができました。ベンチの雰囲気もすごくよかったと思います」と、リラックスして初戦に臨むことができたと話した。

2回戦に進出した桜花学園は明日の10時40分より、聖カタリナ学園と対戦する。