シーホース三河

試合を通じてフィールドゴール成功率66.7%をマーク

シーホース三河vs琉球ゴールデンキングスの第2戦は、ハードな守備に加え、高確率でシュートを決め切った三河が96-81で勝利し、琉球の連勝を7で止めた。

第1戦では第1クォーターを11-20とされた三河だったが、この試合では出だしから強度の高いディフェンスを見せる。しかし、琉球も持ち前のハードな守備を見せ、互いに外と中からバランス良く得点を重ねていったことで、第1クォーターを20-21で終えた。

三河の1点ビハインドで迎えた第2クォーターも一進一退の攻防が続いたが、セカンドユニットの細谷将司がチームに勢いを与える。琉球のガード、岸本隆一に対し高い位置からプレッシャーをかけてミスを誘い、攻めれば2本の3ポイントシュートを成功させてチームに貢献。細谷を筆頭にディフェンスのギアを上げた三河が守備からリズムをつかみリードを広げた。しかし、ここまで7得点4リバウンドでチームを支えていたシェーファー・アヴィ幸樹がリバウンド争いの際に右足を痛め、チームメートに支えられながらベンチに下がることに。その後、琉球に2点差まで詰められたが、前半残り1分を切ったところで、長野誠史のスティールからアンソニー・ローレンス2世が速攻を決め、続くディフェンスではローレンス2世がスティールしたボールを長野がプッシュし、再びローレンス2世がシュートを決めるなど、堅守から連続4得点を奪った三河が46-40として前半を終えた。

後半のファーストプレーで今村佳太に3ポイントシュートを射抜かれ、1ポゼッション差に詰められた三河だが、ここから持ち前のオフェンス力を生かして琉球を突き放す。ローレンス2世とダバンテ・ガードナー、西田優大とガードナーによるツーメンゲームから得点へ繋ぐ。さらにローレンス2世はリバウンドでも奮闘し、ディフェンスリバウンドを取ると前を走る西田へロングパスを送って会場を沸かせる速攻を決めた。この3人だけでなく、西田のキックアウトから角野亮伍がコーナースリーを沈めるなど、第3クォーター残り7分半にはこの試合初となる2桁リード(55-43)を奪った。その後、ここまで13得点4リバウンド4アシスト3スティールのパフォーマンスを見せていたローレンス2世が残り約4分半で個人3つ目のファウルを犯しベンチに下がったが、代わりに入ったセドリック・シモンズがゴール下でファウルを受けながらシュートを決め切るなど、良い流れを継続させた。こうして、主導権を握り続けた三河は最終クォーター残り6分半の時点で19点ものリードを奪った。

しかし、リーグ最高勝率を誇る琉球も黙ってはいない。ハーフコートオフェンスではなかなかリズムをつかめなかったが、田代直希のスティールからアレン・ダーラムが速攻を決め、その後も三河のターンオーバーから得点に繋ぐなど、4連続得点を挙げて11点差(71-82)まで詰めてオフィシャルタイムアウトを迎えた。流れが琉球に行きかけたものの、三河は焦ることなくボールをシェアし、しっかりオフェンスを組み立てたことでこの踏ん張りどころを耐えしのいだ。そして、再びディフェンスの強度を上げると、長野やガードナーのスティールからの速攻も飛び出し、リードを15点に広げて勝利した。

三河はガードナーがフィールドゴール19本中14本成功の33得点8リバウンド5アシストを記録し、ローレンス2世も15得点4リバウンド4アシスト3スティールで勝利に貢献した。日本人選手も西田が9得点、長野と角野亮伍がともに8得点をマーク。チームでもフィールドゴール成功率66.7%を記録し、攻守に良いパフォーマンスを発揮しての勝利となった。