順位が近いライバルに勝利し、連戦に弾みをつけたいところ

Bライブ

仙台89ERS(6勝12敗/東6位)vs千葉ジェッツ(14勝4敗/東1位)
前節は大阪エヴェッサを相手に連敗となってしまった仙台。小寺ハミルトンゲイリーが復帰し、前々節に負傷した加藤寿一も出場したが、2試合とも序盤からペースを握られてしまい最後まで大阪を捕らえることはできなかった。持ち前の堅いディフェンスを遂行するためにも、オフェンスの終わり方を意識してディフェンスに繋げたいところ。ルーズボールやリバウンドといったインテンシティの高いハードワークを遂行できるかがポイントだ。一方、前節の千葉Jは島根スサノオマジックと1勝1敗。第2戦に敗れ連勝は7でストップしたが、最後の1ポゼッションまで勝負の行方がわからない気迫溢れる好ゲームだった。2試合で10本の3ポイントシュートを成功させた原修太の安定的な活躍は目を見張るものがあり、今節もディフェンスが良い仙台を相手にどれだけ得点を伸ばせるかに注目。仙台はディフェンスでファイトし我慢の展開に持ち込めるか、逆に千葉Jは一早く仙台のディフェンスを攻略してペースを握りたいところだ。

群馬クレインサンダーズ(11勝7敗/東3位)vsレバンガ北海道(5勝13敗/東7位)
3連敗中の群馬は、東地区上位戦線に残るために、今節を機に仕切り直したいところ。前節の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦では両日とも出だしにリードを許す展開となったが、しっかり追いついて群馬らしいバスケを展開した時間帯もあった。しかし最終的には名古屋Dの試合巧者ぶりに屈し苦汁を飲まされた。勝負どころでチームの結束がより強固になれば、また勝ち星が先行してくるだろう。かつて指揮を執った北海道と、ヘッドコーチとして初めての対戦となる水野宏太ヘッドコーチの手腕にも注目だ。一方、前節の北海道は、信州ブレイブウォリアーズを相手に第1戦が55得点、第2戦が65得点と持ち前のオフェンスが封じられてしまい連敗となった。今シーズンの北海道はオフェンスが良い試合が多かっただけに、本来のプレーができず苦しいゲームとなってしまった。リズムの良い時間帯もあるだけに、それを40分間遂行する継続力が試される。北海道としては、群馬のオフェンスの起点であるトレイ・ジョーンズと並里成をどう封じるかが鍵となる。

三遠ネオフェニックス(8勝10敗/中5位)vs信州ブレイブウォリアーズ(8勝10敗/中4位)
金丸晃輔とカイル・コリンズワースの欠場が続き、7連敗で中地区5位まで順位を落としてしまった三遠。今節はホームで勝率で並ぶ信州との対戦のため、連敗脱出にも力が入る。前節は先日加入したダニエル・ギデンズが出場し、オフェンスリバウンドからセカンドチャンスに繋げられる場面が目立った。また、サーディ・ラベナや佐々木隆成、細川一輝といった好調なバックコート陣の勢いで、信州のディフェンスを打ち破れるかが鍵になるだろう。一方の信州も熊谷航と生原秀将の欠場が続いている。それでもロスター9名というタフな状況ながら、前節は北海道を相手に今シーズン初の同一カード2連勝を果たした。信州らしい積極的なチームディフェンスがハマり終始イニシアチブを握ることができた。ジョシュ・ホーキンソンが両日でダブル・ダブルと目立ったが、全員がやるべきことを遂行している印象。新加入のウィリアム・モズリーも身体を張ったディフェンスで存在感を示すなどチームに馴染んできており、連勝に向けて明るい材料も多い。

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シーホース三河(7勝11敗/中6位)vs横浜ビー・コルセアーズ(10勝8敗/中2位)
前節の三河は滋賀レイクスを相手に1勝1敗。第1戦は僅差で負けてしまったが、第2戦は大差での勝利を収めた。日本人エースの西田優大が果敢にリングへアタックし、今シーズン初の20得点オーバーを記録。アンソニー・ローレンス二世の出場時間に制限が見込まれるのと、セドリック・シモンズの出場が不透明なため、日本人選手の奮闘に期待したいところ。相手のディフェンスが集中すると思われるダバンテ・ガードナーからのプレーメークで、いかに得点できるかが鍵となる。一方、中断期間明けから7勝2敗と好調を維持して中地区2位までに浮上した横浜BC。今週はアウェー3連戦だが、この勢いで勝ち星を重ねてチャンピオンシップ圏内を維持したい。前節と同様に、チームディフェンスとリバウンドで三河からもアドバンテージを取りたいところ。若く活きの良いチームではあるが、出場時間をシェアできているのは過密スケジュールを戦い抜く上でプラスとなっている。また、三河戦となるとより一層の気合いが入る森川正明にも注目だ。

島根スサノオマジック(13勝5敗/西4位)vs大阪エヴェッサ(8勝10敗/西6位)
前節、千葉Jと1勝1敗で星を分けた島根。第1戦は競りながらも最終盤でリードを許し惜敗。第2戦はペリン・ビュフォードが決勝弾を決めて僅差の試合をものにした。上位チームとの対戦が続いたため、連勝できずに波に乗れない印象はあるが、島根らしい『バズソースタイル』は健在。心配されたリード・トラビスの欠場をニカ・ウィリアムスがしっかり補っている。西地区1位の琉球ゴールデンキングスとはわずか2ゲーム差の4位であるため、負けられない状況が続く。一方、前節は仙台に連勝した大阪。前々節の広島ドラゴンフライズ戦から数えて3連勝と勢いに乗っている。前節では特定の選手に得点が偏るのではなく、チーム全体で戦っていく姿勢が見られた。ディフェンス力のある仙台に対してもファストブレイクを多く出せていたため、今節もトランジションの成否が勝敗を分けそうだ。強度が上がった時の大阪は、上位チームの島根に対しても十分に通用するバスケができるため、アップセットの期待が持てるカードだ。

宇都宮ブレックス(10勝8敗/東4位)vs秋田ノーザンハピネッツ(7勝11敗/東5位)
前節の宇都宮は富山グラウジーズに連勝し連敗を脱出。勝率も5割に復帰した。ジョシュア・スミスが欠場の富山を相手に完勝とはいかなかったが、持ち味の強固なディフェンスが見られる場面も多く、今後に期待ができる。また第2戦は竹内公輔や荒谷裕秀、喜多川修平といったベンチメンバーが躍動し、宇都宮らしい全員バスケが展開された。また待望の新外国籍選手、グラント・ジェレットも既に合流しており、明るい話題は多い。一方、前節の秋田は川崎ブレイブサンダースに手痛い連敗を喫した。両日とも第4クォーター開始時にはリードしていたところからの逆転負けとなった。ケレム・カンターを欠く中、川崎の強力なインサイド陣を相手にスティーブ・ザックが奮闘。チームのリーディングスコアラーであるスタントン・キッドの活躍に加えて、田口成浩と古川孝敏の両シューターが日替わりで得点を重ねた。チームとしては4連敗となっているが、武器である3ポイントシュートの成功率は悪くないため、スタイルを信じて遂行し続けられるかに注目だ。2ポイントシュートを手堅く積み上げたい宇都宮と3ポイントシュートで主導権を握りたい秋田の攻防に注目だ。