ケンバ・ウォーカー

「これからの挑戦にすごくワクワクしているよ」

マーベリックスはナゲッツ、セルティックス、ラプターズ、バックスと強豪相手に4連敗を喫していたが、11月29日のウォリアーズ戦では混戦を116-113で制した。

ルカ・ドンチッチが41得点12リバウンド12アシストでキャリア51回目のトリプル・ダブルを記録。32得点を挙げたステフィン・カリーとのエース対決では差が付かなかったが、勝負どころでドンチッチのアシストを受けたティム・ハーダウェイJr.の3ポイントシュート、カリーのレイアップをドンチッチがブロックするディフェンスからジョシュ・グリーンの得点が勝利を引き寄せた。

ハーダウェイJr.が「全員がそれぞれの役割を果たしたことが勝利に繋がった」と語ったように、ドンチッチが毎試合で素晴らしいプレーを見せるだけでなく、サポートキャストの活躍がマブスには必要となる。

そしてこの試合では、先日に契約を発表したケンバ・ウォーカーが初めてマブスの一員としてアメリカン・エアラインズ・アリーナに姿を見せた。ジェイレン・ブランソンがニックスへと移籍した後、ドンチッチをサポートするハンドラーの不在がマブスの課題だっただけに、ケンバへの期待は大きい。

ウォリアーズ戦の翌日にケンバは会見を開き、「このチャンスのために準備してきた。ここに来ることができて興奮している。スーパーハッピーだよ」と語る。

所属クラブがないままシーズンが開幕してから、ケンバはコンディションを整え、スキルを磨くことに集中してきた。「周囲の助けもあって、素晴らしい日々を送ることができた。僕は練習が好きだし、身体だけでなく自分自身のすべてを鍛えてきた。そんな良い準備を経てここに来ることになったから、意欲に満ち溢れているよ」

キャリア12年目のベテランは、ここ数年は膝の痛みに苦しみ、かつてのパフォーマンスを発揮できていない。今の彼はホーネッツ時代のようなエースではなく、チームを支える側に回るつもりで、マブスでの自分の役割を「みんなをハッピーにすること」と語る。

「あまり目に付くものじゃないから分かりにくいかもしれないけど、僕はキャリアを通じてそんな人たちに助けてもらってきた。プレーが上手くいかない、結果が出ないことで自分を責めたり、自信を失っている時に、それを乗り越える手助けをしてくれるベテランは本当にありがたい存在なんだ。僕は仲間の誰かが落ち込んでいるのをただ見ていたくはない。ロッカールームが良い雰囲気であってほしい。全員が幸せで、モチベーションを感じ、自分たちが良いグループだと感じているチームが僕は好きだ。ベテランとして、そんなチームを作る手伝いをしたい」

「昨夜の試合は素晴らしい雰囲気だった。あんな試合をもっと増やしたい。チームの一員として、それに貢献したいんだ。時間をかけてコンディションを調整してきた。長く試合から遠ざかっていることもあるけど、これからの挑戦にすごくワクワクしているよ」