第8節プレビュー

『神奈川ダービー』、『関西ダービー』が勃発!

Bリーグ

レバンガ北海道vs千葉ジェッツ
現在東地区6位の北海道は同地区首位の千葉Jをホームに迎える。昨シーズンの千葉Jとの戦績は1勝3敗と黒星が先行し、3敗した試合では大量失点が響き、すべて20点差以上をつけられて大敗しているため、今シーズンはその失点を抑え込むことが勝利の必須条件に。前節のサンロッカーズ渋谷との第1戦では99得点を奪って勝利するなど得点力があることは証明済みなので、千葉の強力な外国籍選手に対してどこまで守り切ることができるかがポイントとなる。対する千葉Jは、オールラウンドに得点を重ねていたヴィック・ローの欠場が続いているのが気になるが、外国籍選手の得点に加えて富樫勇樹が前節の2試合で合計12本の3ポイントシュートを決めるなどスコアラーの穴を難なくカバーしている。また、平均12.5リバウンドでリーグ2位のジョン・ムーニーがゴール下で役割を全うしていることも首位定着の大きな要因だろう。千葉Jは勝率が並んでいる同地区の群馬クレインサンダーズを引き離すためにも、確実に勝利をつかみたいところだ。

秋田ノーザンハピネッツvsアルバルク東京
前節に第1節ぶりの連勝を収めた秋田は、ホームにA東京を迎える。ここまでホームで勝ち星がない秋田だけに、今節こそはブースターに勝利を届けたいところ。リバウンドリーダーのケレム・カンターが欠場している中、平均20.3得点(リーグ3位)のスタントン・キッドがオフェンスで大車輪の活躍を見せてチームを牽引している。また、5試合連続で2桁得点をマークしている古川孝敏を筆頭にウイングの日本人選手も得点できているのは良い傾向だ。現在東地区3位のA東京は、前節の茨城ロボッツ戦を連勝した。田中大貴のコンディションが上がらない中、ジャスティン・コブスが得点とアシスト両面でチームを牽引。また、藤永佳昭やザック・バランスキーらベンチメンバーが2桁得点を記録するなど、選手層の厚さを証明している。堅守を持ち味とする秋田に対しても同じようにスコアすることができると勝利が近づくだろう。

サンロッカーズ渋谷vs三遠ネオフェニックス
現在8勝5敗で中地区2位のSR渋谷は、同地区首位の三遠をホームに迎える。SR渋谷の5敗はすべて90失点以上を喫しており、得点は取れても守備で不安定さが目立っているため、まずはディフェンスを安定させたい。オフェンスは、ライアン・ケリーの勝負強さが際立ちチームの平均得点数は90.2得点でリーグ2位に。3ポイントシュートの成功率も39.2%でリーグ2位まで伸ばしており、得点力はリーグ屈指だ。対する三遠は、前節のFE名古屋戦で連敗するも、中地区首位をキープ。チームの平均アシスト数はリーグ2位、スティール数はリーグトップとスタッツ面からも上位浮上の理由がうかがえる。前節の第2戦では平均9.1リバウンドでチームを支えていたヤンテ・メイテンが欠場する中、出場した選手全員がリバウンドを記録。特に、山内盛久がポイントガードながらトータル7本のリバウンドを取ってインサイドをカバーした。主力選手の欠場が相次ぐ三遠だが、首位の座を守るためにもチーム一丸となって勝ち星をつかみたい。

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川崎ブレイブサンダースvs横浜ビー・コルセアーズ
河村勇輝の3ポイントシュートで決着した天皇杯3次ラウンドの激戦が記憶に新しい『神奈川ダービー』が、今回は川崎のホームで行われる。川崎は、3ポイントシュート成功率がリーグ最下位の29.1%となっており、前節の仙台89ERSとの第2戦でも第4クォーターに7本中1本しか成功できず敗れている。大黒柱のニック・ファジーカスを中心に攻め込むことで横浜BCのディフェンスがインサイドに集中すれば、フリーでシュートを打つチャンスが生まれてるため、長距離砲の精度が勝敗を分けそうだ。横浜BCはオフェンスが好調で平均80.1得点、21.9アシストはどちらも川崎を上回っている。平均10.0アシストで横浜BCの舵取りをする河村を中心に、チャールズ・ジャクソンをはじめとする外国籍選手やここ3試合でスタートを務め、平均7.4得点まで伸ばしているキング開などチーム全体のオフェンス力は上がりつつある。川崎がブースターの応援を背に対横浜BC戦のホーム無敗記録を更新するか、それとも横浜BCが天皇杯に続いて勝利をつかむか、注目の一戦となる。

名古屋ダイヤモンドドルフィンズvs琉球ゴールデンキングス
10勝3敗で4チームが並ぶ西地区首位同士の対決が今節も実現する。高いシュート力とトランジションの速さが武器の名古屋Dはフィールドゴール成功率が49.8%、3ポイントシュート成功率が39.3%とどちらもリーグトップの数字を残し、13試合を終えた現在も平均90得点以上をキープしている。特にコーナースリーの成功率は、52.3%(左)と42.8%(右)と相手がドライブのヘルプディフェンスへ簡単に出られないほどの確率となっている。対する琉球は前節に島根との首位対決を終えたばかり。オーバータイムにもつれ込んだ第1戦は、最大18点ビハインドから追いつく粘り強さを見せて勝利をつかんだ。名古屋Dと対戦した第2節は1勝1敗の痛み分けとなったが、勝利した第2戦ではフリースローから27得点を記録しており、リングにアタックする積極性を十分に出した試合となった。今節もインサイドの要であるジャック・クーリーを筆頭に、ゴールへどれだけ向かっていけるかが勝負の鍵を握りそうだ。

大阪エヴェッサvs滋賀レイクス
激戦の西地区で戦う大阪は、ホームに滋賀を迎えての『関西ダービー』へ挑む。大阪は前節に群馬クレインサンダーズと対戦し連敗を喫した。強靭なフィジカルを持つカイル・ハントを欠く中、第2戦では橋本拓哉が3ポイントシュート2本を含む16得点と意地を見せた。リーグ2位の平均8.2スティールを記録するディフェンス力を武器に、連敗ストップを目指したい。対する滋賀は、9連敗中と苦境が続いている。前節の名古屋Dとの第1戦は大敗したが、第2戦では前半まで互角の試合を繰り広げ、シューターの狩野祐介が3ポイントシュートを7本中5本決めて、今シーズン初の2桁得点をマークした。また、若手ビッグマンの川真田紘也も強気にゴールへアタックして得点し、チームに勢いを与えた。外国籍選手の戦線離脱など苦しい状況の中、日本人選手が試合を重ねるごとに得点を伸ばしつつある両チームだけに、今節こそは勝利に繋がる活躍を見せたい。