ドノバン・ミッチェル

写真=Getty Images

アドバイスを送り合う2017年組の『出世頭』

昨シーズンの新人王争いを盛り上げたジャズのドノバン・ミッチェルとセルティックスのジェイソン・テイタムは、NBA選手になる数年前の高校時代から友人として付き合っている。

年齢はミッチェルの方が2歳上だが、2人は同じ2017年のドラフトで指名されてNBA選手になり、チャンスをモノにした。1年目からチームの主力として活躍した2人に対する対戦相手のマークが厳しくなったのは当然だが、2年目の今シーズン、ミッチェルは平均21.7得点、テイタムは15.9得点と、昨シーズンの成績を上回るスタッツを残している。シーズン開幕直後にスランプに苦しんでいると報じられたミッチェル、それからゴードン・ヘイワード、カイリー・アービングとの共存方法を見出そうとしているテイタムは、お互いのプレーで気づいたことをアドバイスし合っているという。

11月17日にTDガーデンで行なわれたセルティックス戦前、ミッチェルは『Boston Herald』に「彼とは普段から連絡を取り合っているんだ」と語った。

「前の対戦の後(11月9日)も話して、その次の試合(トレイルブレイザーズ戦)でジェイソンは27得点を記録した。些細な部分だけれど、お互いのプレーの効率を上げられるようなことについて、アドバイスし合っている」

またミッチェルは、テイタムとは似ている部分が多いとも話す。

「今の環境は与えられるものではないんだ。ジェイソンと自分は、この競技に対する考え方が似ている。彼は大学に1年所属して、自分は(ルイビル大学に)2年いたから、辿ってきた道は異なるけれど、取り組む姿勢は近い」

「ひょっとしたら、今も大学で講義を受けていたかもしれない。今こうしていられることに感謝しているんだ。もちろん、奨学金を受けながら大学に通えることに感謝していないと言っているわけではないよ。ただ、給料をもらいながらプレーできている今に感謝している。努力を怠ることで、今の環境を取り上げられたくはないんだ」

2017年組の『出世頭』であるミッチェルとテイタムは、これからも切磋琢磨し合い、選手としての階段を昇って行くだろう。2年目の今シーズンも、彼らの活躍なくして東西カンファレンスは盛り上がらない。