写真=Getty Images

実現すれば西カンファレンスの勢力図が塗り替えられていた

今オフにフリーエージェントとなったハッサン・ホワイトサイドは、ヒート残留を最優先に考え、4年9800万ドル(約111億円)という大型契約を結んだ。

ヒート以外にもマーベリックスから条件提示をされたことが分かっているものの、優先順位ではトレイルブレイザーズが上だったことを、ホワイトサイドが『Miami Herald』に明かした。

12月3日に敵地で行なわれたブレイザーズ戦前に取材に応じたホワイトサイドは、「実は、自分の中ではブレイザーズがセカンドチョイスだった。ひょっとしたら、ここでプレーしていたかもしれないね」とコメント。

もしリーグ屈指のショットブロッカー並びにリムプロテクターであるホワイトサイドが移籍を決めていたら、おそらくブレイザーズがロールプレーヤーのエバン・ターナーに7000万ドル(約79億円)という破格のオファーを提示することもなかっただろう。

そして、リーグ21位(42.7)のチームリバウンド、さらに深刻な問題である28位の平均失点(112.5)も大幅に改善されていたはずだ。

サイズこそ大柄ではないが、デイミアン・リラードとCJ・マッカラムのバックコートコンビを中心とする強力な攻撃陣は今シーズンも健在で、平均得点ではリーグ4位の110.2をマークしている。

『たられば』の話は無駄かもしれないが、ホワイトサイドが加入していたら、攻守に優れるビッグ3が結成され、ウォリアーズ、クリッパーズ、スパーズに次ぐ存在として注目されただろう。ブレイザーズは、あまりにも大きな魚を逃してしまった。

先日のブレイザーズ戦では28得点16リバウンド5ブロックと孤軍奮闘した。