マージョン・ボウチャンプ

「個性的なスキルを持っていて、エナジー溢れるプレーをする」

バックスは現在10勝3敗と好スタートを切っているが、クリス・ミドルトン、ドリュー・ホリデーといった中心選手が欠場中と万全のチーム状態ではない。そんな中、出番を増やしているのが今年のドラフト1巡目24位指名でバックスに加入したルーキーのマージョン・ボウチャンプだ。Gリーグイグナイト出身で200m90kgのボウチャンプは、直近3試合で30分以上のプレータイムを獲得し、そのうち2試合で19得点8リバウンド以上をマークするなど存在感を発揮している。

バックスの大黒柱、ヤニス・アデトクンボは、与えられたチャンスで結果を残している伸び盛りの若者に大きな期待を寄せている。だからこそ、『USA TODAY』の取材でボウチャンプについて聞かれると、次のような助言を送った。「ルーキーで彼のように良い数字を残している時にどんな気持ちなのかは僕も分かる。ただ、大切なのは謙虚であり続けることだ。それこそが成長していくための最大の鍵となる」

そして、アデトクンボは「彼のことを本当に信じている。今の彼だけでなく、5年後、10年後の彼も信じている」と続ける。「彼は個性的なスキルを持っているし、エナジー溢れるプレーをする。また、大口を叩く人物ではない。正しい方法でプレーして、自分の仕事を遂行しようとしている。彼は自分が若い時のことをたくさん思い出させてくれるよ」

この発言が示すようにアデトクンボは性格面も含めてボウチャンプを高く評価している。また、NBAの看板選手である自分の発信力を理解しているからこそ、今後も伝えるべきことがあったら面と向かって彼に話すつもりだと言う。「彼が引き続き謙虚でいることを願っているよ。僕としても、彼についてメディアでは話さないようにベストを尽くすつもりさ。彼がTwitterをやっているのは知っているし、この件についても知るだろうからね」

ボウチャンプがアデトクンボの期待に応え謙虚な姿勢を持ち続けていれば、今後もさらなる成長が期待できる。そして、ミドルトンとホリデーが復帰した時、バックスはバックコート陣に大きな厚みを持ったチームになる。