「課題も収穫も得た」連戦を経て調子を上げる篠山竜青と川崎ブレイブサンダース

2018/11/16
Bリーグ&国内
2736

篠山竜青

文・写真=鈴木栄一

「単純にやり慣れてきているところが一番大きい」

川崎ブレイブサンダースは前節、ホームでアルバルク東京と対戦。10月20日、21日に敵地で対戦した際はともに20点差以上の大敗を喫し、特に21日は得点わずか46と散々の内容だった。しかし、今回は10日に79-66と快勝。11日には70-87と敗れて連勝が5で止まったものの、全体としてチームが上り調子にあることを示した。

連勝が5でストップした11日の試合について、川崎のキャプテンを務める篠山はこう振り返る。「客観的に見ればアルバルクさんのシュートが入り、ウチは昨日よりシュートが入らなかった。その中でどうやって勝つのかも大きなテーマでしたが、ディフェンスのローテーションのスピード、ちょっとでも苦しいシュートを打たせるところを突き詰めていくことが大事になります。ディフェンスの強度をもう一歩上げられなかったのが敗因でした」

ただ、2試合を通して見れば、反省はありつつも一定の手応えを得られたと感じている。「前回は戦う以前の問題で、オフェンスの部分でかなり模索していました。それが今回は、形はしっかりできていたと思います。ただ、その中でもシュートが入らない時はもちろんありますし、もっとターンオーバーを減らさないといけない。課題も収穫も得ることができた2連戦でした」

10月中旬、1試合70点以上を取るのに苦労していた時期と何が違うのか。そこは日々の練習による積み重ねが大きいと篠山は語る。「単純にやり慣れてきているところが一番大きいですね。一人ひとりがどういうプレーが好きで、どこにパスを出せばいいのか、少しずつ理解できてきて、その中でスペーシングやフロアバランスを考えながらやれています。そこはもっと時間が必要なところもあるので、焦らずに積み重ねていけたらより良いものができてきます」

篠山竜青

「厚みのあるゲームコントロールができるように」

シーズン序盤の今は様々な戦い方、チームの可能性を試す試行錯誤の時期。川崎では外国籍選手のシェーン・エドワーズを3番ポジションで起用し、4番を鎌田裕也に託す起用法が増えている。北卓也ヘッドコーチは、「今はシェーンの3番起用を見定めているところです」と語り、篠山はこのオプションのキーマンとなる鎌田へ、彼の実力を信じているからこその叱咤激励をする。

「この試合、鎌田が4番ポジションで出た時、彼のマークマンが他の選手のヘルプに行っていたところをうまく攻められなかったところがありまた。鎌田にとっては勉強になりましたし、そうやって一つひとつ課題を克服していくしかないんじゃないかと思います」

一方で、開幕当初から続いたことで先発を外れる要因にもなった自身の深刻なシューティングスランプについては、「もう、だいぶ戻ってきている」と復調に好感触を得ている。「直近5試合で成功率も上がってきて、コンディションも良くなってきています。あとはもっと多くの引き出しを準備してコートに立つ。止められてもこれがある、という厚みのあるゲームコントロールができるようにプレーしていきたいです」

A東京との連戦でもベンチスタートとなり、これで6試合連続で先発を外れているが、「僕をどう使うかは自分がコントロールできるところではないので」とコーチ陣の決断に従うのが大前提としてある中で、「もうBE READYです」とチームアイデンティティの『BE BRAVE』に絡めて準備万端であると言う。

「やっと自分本来のプレーが戻ってきた感じです。ゲームに出た時に自分ができるところ、(藤井)祐眞との違いをしっかり出していけたらなと思います」とこれからの意気込みで締めくくってくれた篠山。ワールドカップ予選も近付く中、川崎だけでなく日本代表の司令塔としても、篠山がどこまで調子を上げていけるのか楽しみにしていきたい。