張本天傑

東京五輪に出場し、ホーバス体制となった今も代表で活躍

バスケ男子日本代表は、11月11日と14日に行われるワールドカップ予選Window5に挑む。

今回のWindow5はリーグ期間中の開催となり、合宿期間は約1週間と非常に短い。男子日本代表にとって、Bリーグとの両立は以前から課題の一つである。Bリーグはレギュラーシーズン60試合とタフなスケジュールで行われ、代表としてはチームビルディングに割くためのまとまった時間をなかなか作ることができない。かつて女子日本代表の指揮官を務めていたトム・ホーバスは、長期間の合宿を行うことでチームの連携を高めて、世界で戦えるチームを作り上げた。

張本天傑は東京五輪に出場し、その後、指揮官がホーバスに代わってからもワールドカップ予選5試合、アジアカップ5試合に出場するなど、ホーバスの下でも経験を重ねている。198cmのサイズながらインサイドでも当たり負けしないフィジカルを持ち、3ポイントシュートも打つことができる経験豊富な『ストレッチ4』として、日本代表を支えている。

張本はWindow5に向けて、「本当に合宿期間は短いですが、この短い間でしっかりと良いチームを作って2試合とも勝ちに行きたいと思います」と言うと、夏の間ともに過ごしたメンバーが多いことからチームへの自信を続けた。「全員が今までトムさんのバスケットをしっかりとやってきた選手たちです。中でも夏の間はずっと一緒に合宿をしていたメンバーが多いので、練習で言われたことに対してすぐに反応できるぐらいみんなが理解していますし、本当にやりやすいチームになっています」

Window5ではバーレーンとカザフスタンと対戦する。バーレーンは対戦経験がないが、カザフスタンとは前回のWindow4で対戦し、73-48で快勝した。張本は次のカザフスタン戦に向けて「お互いにどういうチームか分かっていますし、前回の沖縄でのWindowの課題を修正して頑張りたい」と意気込んだ。「前回はニック(ファジーカス)と(馬場)雄大がいましたが、今回は2人がいないので、個人的にはもうちょっとリバウンドを頑張っていかなきゃいけないと思っています。今回はスコアラーも前回より減ってしまったので、全員が得点できるようにスクリーンをかけたりとか、自分の役割をしっかり発揮できるようにしたいです。もちろん、得意とする3ポイントシュートを決めることもですが、主にはリバウンドでチームに貢献できたらいいなと思います」

張本はBリーグでも外国籍選手とマッチアップすることが多く、なおかつ東京五輪を含め、国際舞台での経験も豊富だ。中でも当たり負けしないディフェンスには、国際大会であったとしても自身のパフォーマンスに自信を持っている。張本は言う。「個人的にディフェンスがすごく得意なので、外国人選手とマッチアップをしても、しっかりと止める自信はあります。今までの経験を生かして頑張りたいです」