約1年ぶりの日本代表「自分ができることを100%表現したい」
ベンドラメ礼生は、ワールドカップ予選Window1ぶりにバスケ男子日本代表へ追加招集メンバーとして戻ってきた。「最初に聞いた時はびっくりしましたが、日本代表に呼ばれたことは誇らしいことですし、僕自身とてもうれしかったです。選ばれたからには全力を尽くしたいです」と今回の招集について語った。
ベンドラメが前回日本代表として出場したWindow1の中国戦は、4分間の出場でフィールドゴールのアテンプトが0本と本領を発揮できず、チームも73-106で大敗を喫した。不完全燃焼で終わって以来代表活動から遠ざかっていたこともあり、再び巡ってきたチャンスをつかもうと闘志を燃やしている。
「ワールドカップに向けてある程度メンバーが固まってきている印象があった中、西田(優大)選手と比江島(慎)選手の離脱があったこともありますけど、そこは前向きにチャンスだと思って、自分ができることを100%表現したいなと思っています」
日本代表の指揮官トム・ホーバスは、就任時から一貫して3ポイントシュートをオフェンスの軸においた戦術を見せており、これはベンドラメに対しても同様に求められている。ベンドラメはチームの要となる3ポイントシュートに加えて、強みの一つでもあるドライブについて次のように話した。「ヘッドコーチから、まずキャッチ&シュートと3ポイントシュートを積極的に狙えと言われています。シュートは積極的に狙っていきたいですし、僕の持ち味はドライブでもあるので、まずはシュートを狙って、相手のディフェンスを引きつけてからドライブをして良いキックアウトを見せるなど、オフェンスに良い流れを作っていきたいです」
今回のWindow5はスコアラーの西田と比江島が不在のため、ベンドラメは2番起用されることが伝えられている。本来のポジションとは違うが、1番と2番をこなす『コンボガード』として機能すれば、それはベンドラメにとっての新たな武器となる。「今回2番ポジションとして呼ばれた時に、僕の新しい可能性が見えたというか、そこに期待されているんだなと思いました。2番として出場しつつ1番もできるコンボガードができれば、自分の新しい形になるんじゃないかと。今の日本代表で自分が存在感を残すなら、そこだと思います」
また、リーグでは同じポイントガードとしてしのぎを削り、これまで代表メンバーを争ってきた富樫勇樹もベンドラメの2番起用を今回のWindowのポイントに挙げており、ベンドラメ自身も富樫からの期待について次のように話している。「チームメートからも期待されているのはすごくうれしいことですし、気負わずに自分のできることをコートで表現できたら良いなと思っています」