Bリーグ

写真=バスケット・カウント編集部

レジェンド折茂は「現役最後のオールスター」に?

本日Bリーグは定例の理事会を行い、北海道と茨城による2020年のオールスター開催地の投票結果を発表した。折茂武彦と欠席者3名を除いた13名による投票の結果、7票vs6票とわずか1票の差で北海道での開催が決定した。

Bリーグの大河正明チェアマンは「1票差の投票結果により、北海道で開催することを理事会で決定しました。道内全自治体との連携、道内メディアの報道協力の署名を力に、Bリーグオールスターを通じて『北海道から日本を元気に』、そして復興支援を目的に『北海道を元気に』することにチャレンジしていきます」とコメントした。

「地方創生こそがBリーグのオールスターのテーマ」であることを押し出した茨城だったが、わずかな差で涙を飲んだ。大河チェアマンは「北海道が大差で勝つんじゃないかと思っていた」と正直に明かしたが、「魅力度1位vs47位、ということで火をつけていただいたおかげで、私の想像以上の激戦になりました。茨城の関係者の方に厚く御礼申し上げたい」と死闘を演じた茨城へ感謝の言葉を忘れなかった。

そして「きたえーるという大きな箱を持っていて、たくさんの人に生でオールスターゲームを見ていただけること。道内を中心ではありますが多くのメディアの発信力が期待できること。震災があったこと」と、これら3つの事象が1票差であったものの北海道が上回った理由になったと大河チェアマンは説明した。

地元開催が決まったことに、選手と球団社長、理事の『3足の草鞋』を履く折茂も「茨城さんがあれほど熱く誘致活動をしなければ、行政を含めたくさんの人たちが動かなかったと思う。あらためて茨城さんにも感謝を申し上げたい」と感謝した上で、「オール北海道でオールスターの価値を高めていきたい」と語った。

また2020年に50歳を迎える折茂は「2020年までできるかどうか、自分でも分からないこと」と前置きをした上で、「自分の気持ち的には2020年のオリンピック、そしてオールスターというのを目標に、現役である以上は頑張っていきたい」と力強くコメント。その一方で、「おそらく自分では50歳が節目だと思っていますので、オールスターに選ばれるか選ばれないかは別として、恐らく現役最後のオールスターになるのかな」と、いずれ訪れる引退を示唆する言葉も発した。

「選ばれるか選ばれないか」という言葉に反応した大河チェアマンは「折茂さんが元気にプレーしている限りはチェアマン推薦を含めて、出しちゃいたいと思います」と折茂の出場を後押しすると宣言し、場を和ませた。

詳しい日程はまだ決定していないが、2020年の1月、レバンガ北海道のホームアリーナである北海きたえーるでオールスターが開催される。折茂の『ラストダンス』になるかどうかにも注目が集まりそうだ。