ブルック・ロペス

写真=Getty Images

ノビツキーの記録を超えるのも時間の問題

指揮官マイク・ブーデンホルザーにより、3ポイントシュート多投型のチームに生まれ変わったバックスは早くも今シーズン10勝に到達し、東カンファレンス2位につけている。

そのバックスの『ストレッチ5』ことブルック・ロペスが、NBA記録を更新するペースで3ポイントシュートを量産している。

身長が7フッター(213cm)以上の選手による年間3ポイントシュート成功数の記録は、ダーク・ノビツキーが2000-01シーズンに達成した151本。ロペスは、13試合を終えた時点ですでに39本(93本中)も決めている。このペースが続けば、オールスターブレーク前には新記録が誕生する計算だ。

もともと器用なタイプのビッグマンだったが、ロペスが3ポイントシュートを多投するようになったのは、ネッツに所属していた2016-17シーズンからだった。キャリア8年目までは成功数3本だったロングシュートを決められるようになったのは、反復練習、それからネッツ時代の恩師ケニー・アトキンソンのアドバイスのおかげと、ロペスは今年の8月『HoopsHype』に語った。

「(3ポイントシュートは)シーズンオフ中の練習のおかげ。毎日ジムに行って、シュートを打ち続けたんだ。それにブルックリン時代のケニー・アトキンソン・コーチのおかげでもある。彼が、自分にシュートを打つ自信を与えてくれたんだ。外しても『打ち続けろ』と言ってくれた。コーチは、自分がアウトサイドからシュートを決めてスペースを広げる役割を明確に指示してくれた。自信を与えてくれた。(3ポイントシュートを)自分の武器に加える機会をくれた。本当に感謝している」

ロペスが外からシュートを決めれば決めるほど、エースであるヤニス・アデトクンボの突破力、フィニッシャーとしての力が生きる。11月11日のナゲッツ戦でも、ロペスはノビツキー(2004年)、ラウリ・マルッカネン(2018年)が達成した7フッター以上の選手によるNBA記録に並ぶ1試合8本の3ポイントシュートを決め、28得点の活躍で勝利に貢献した。

毎年のようにオフには日本を訪れる親日家としても知られるロペスが、NBAレジェンドのノビツキーを超えられるかどうか、注目したい。