アドマイティスヘッドコーチ「ディフェンスから手応えをつかんだ試合になった」

10月26日、アルバルク東京と仙台89ERSがBリーグ初年度ぶりに対戦した。試合後、A東京の指揮官デイニアス・アドマイティスが「このゲームの鍵」に挙げたディフェンスで前半を18失点に抑えると、後半も仙台を寄せつけず、71-54でバイウィーク前最後のリーグ戦に勝利した。

A東京は、小酒部の3ポイントシュートで最初の得点を挙げると、その後はピック&ロールからセバスチャン・サイズがゴールにダイブし得点するなど、インサイドを中心に仙台を翻弄し、10-0のランに成功する。ディフェンスでは、スイッチを駆使したマッチアップで仙台のフィールドゴール成功率を28.6%に抑え、リードをさらに広げる。

残り4分47秒には、前節コンディション不良で欠場していた田中大貴が出場。サイズへのアシストなど攻撃の起点となったほか、ラストポゼッションにはブザービーターとなるミドルシュートを成功させ、19-9でA東京がリードして最初のクォーターを終える。

第2クォーター序盤に連続失点を許したが、ゲーム最多の11リバウンドを記録したサイズを中心に、チームで6つのオフェンスリバウンドを記録するなど、インサイド陣が奮闘する。ラストプレーには、ザック・バランスキーがタップで得点するビッグプレーが飛び出し、第2クォーターでも9失点に抑えたA東京がリードを14点(32-18)に広げた。

後半に入ってもA東京の堅守が堅守が光る。仙台の渡辺翔太にファストブレイクを許す場面もあったが、第3クォーターに連続ブロックを記録したアレックス・カークらインサイド陣を中心に、仙台のオフェンスをシャットアウトした。第3クォーターは14-14と突き放せずに終わったが、第4クォーター開始2分過ぎから、バランスキーとコブスの2人で3本の3ポイントシュートを連続で成功させてリードを21点に拡大。そのままセーフティリードを保ち、A東京が連勝を3に伸ばした。

敗れた仙台の藤田弘輝ヘッドコーチは「B1のトップチームの強度を体感した試合になりました。苦しい試合展開でしたが、最後までディフェンスでハードワークし続けた選手を誇りに思います」と話し、A東京を相手に最後まで奮起した選手たちを称賛した。

対するA東京のアドマイティスヘッドコーチは、次のように試合を振り返った。「今日はディフェンスから手応えをつかんだ試合になりました。特にディフェンス面は、誰が出てもチームのルールに従ってプレーしてくれています。開幕から1カ月を消化して良くなっていることを感じています。もっとレベルの高いバスケットを目指していきたいです」