アルバルク東京

第4クォーターに守備の強度をさらに上げロースコアの激闘を制す

アルバルク東京は10月23日、敵地に乗り込んで宇都宮ブレックス戦と対戦。最後まで強度の高いディフェンスを継続することで60-57とロースコアの息詰まる戦いを制した。今シーズン初の同一カード連勝を達成したA東京は5勝3敗としている。

立ち上がり、A東京は宇都宮の激しいディフェンスのプレッシャーに屈し、第1クォーター残り3分半の時点で3-14と大きく出遅れてしまう。このままオフェンスのリズムをつかむのに苦労し得点は伸びないが、しっかりディフェンスで我慢することで23-30と何とか食らいついてハーフタイムを迎えた。

後半に入っても耐える展開が続くA東京だが、指揮官デイニアス・アドマイティスが「今日の試合に関しては第4クォーターのディフェンスがすべてを物語っていると思います」と振り返ったように、ディフェンスで流れを引き寄せた。このクォーターで相手をフィールドゴール17本中5本成功のみに抑えると、残り1分29秒に安藤周人の3ポイントシュートで遂に56-55と逆転する。その後、宇都宮も粘りを見せてすぐにひっくり返されたが、残り28秒にジャスティン・コブスの得点で再逆転に成功。1点リードで迎えた残り4秒からライアン・ロシターがフリースローを2本しっかり決めて熱戦に終止符を打った。

この試合でシーズンハイの18得点をマークしたA東京の安藤は、指揮官と同じく21-12と圧倒した第4クォーターの守備を勝因に挙げた。「いつも連戦の2日目は出だしが課題になっていて今日の試合もそうでしたが、最後にチーム全員でうまくファウルを使いながら相手の好きなことをさせない、得点を取られてはいけない選手をしっかり止められました。チーム全員で勝ち取った勝利だと思います」

アルバルク東京

「ウチのエースである大貴さんがいない中での連勝はチームにとっての収穫」

安藤個人で言うと、第4クォーターで3ポイントシュート3本中2本成功を含む9得点と抜群の勝負強さが光った。第3クォーター終了時点での長距離砲は7本中1本成功のみとシュートタッチは決して良くなかったが、積極性を失わなかったことがここ一番でのビッグショットを導いた。この姿勢の背景には、「今シーズンはシュートがどれだけ外れていても打ち続けるのが自分の目標です」という強い決意がある。

「今日、これができていなかったら、このような結果にならなかったです。もし、(残り1分28秒の逆転弾の場面)あそこでシュートを打たずにフェイクをしたり、躊躇していたら自分のためにもならなかったです。あそこで『自分が決めるんだ』という強い気持ちで打てたのはこの先の試合に向けても収穫となりました」

A東京は開幕から3節続けて初戦を勝ったあとで、第2戦を落とす展開が続いていた。特に前節の群馬クレインサンダーズとの第2戦は残り約2分で8点をリードしていながらひっくり返される痛恨の逆転負けを喫していた。それだけに4度目のチャレンジで初めて2試合目を勝利できたことを安藤は「素直にうれしいです。やっと勝ち切れたという思いです」と笑顔を見せる。そして今シーズン初の連勝を、同地区ライバルの宇都宮を相手に中心選手の田中大貴が欠場する中で達成できたことの意味の大きさを語る。

「1勝1敗がずっと続いておりチームとしての課題でした。この2試合、ウチのエースである大貴さんがいない中での連勝はチームにとっての収穫です。これで大貴さんが戻ってより一層チーム力を高められる良いきっかけになったと思います」

A東京、そして安藤個人にとっても今週末はステップアップを果たすことができた。この良い流れをより確固たるものとするためには水曜日のホームゲーム、1週間後の天皇杯3次ラウンドをしっかり勝ち切りたい。そのためにも安藤にはどんな状況でも打つべきタイミングで打ち続けるシューターとしての覚悟を見せ続けてほしい。