ジョナサン・クミンガ

クレイ・トンプソンとドレイモンド・グリーンが復帰

ウォリアーズは開幕前最後のプレシーズンゲームでナゲッツと対戦した。112-119で敗れたものの、練習中にジョーダン・プールを殴ってしばらくチームを離れていたドレイモンド・グリーン、開幕まで慎重を期して試合に出ていなかったクレイ・トンプソンが先発出場し、本来のラインナップが実現したことは、ようやくチームが本来進むべき道に戻って来た感がある。

さらにベンチから出た若い選手たちのパフォーマンスも大きな収穫だった。プールの活躍は驚きではないが、ジョナサン・クミンガ、モーゼス・ムーディー、ドンテ・ディビンチェンゾ、ジェームズ・ワイズマンの成長は王者の上積み要素となる。第1クォーター終盤、ニコラ・ヨキッチを含むベストメンバーがいるナゲッツを相手に彼らが見せたアグレッシブで効果的なプレーは大いに目立った。

2年目のクミンガはクレイと並びチームハイの17得点を記録。ステフ・カリーとトンプソンにディフェンスの警戒が寄るギャップを迷いなく突き、ド派手なダンクも叩き込んでナゲッツを苦しめた。「ダンクコンテストに呼ばれることはないと思うよ」と照れ笑いしつつも、クミンガは開幕に向けて自信を強めており、好調の理由を「スターターの選手たちの動きに合わせて僕はポジションを取る。彼らの好むプレーも嫌いなプレーも分かっているから、コート上で迷うことがないんだ」と話す。

「調子はすごく良いし、準備万端で開幕を迎えられる。選手としても人としても成長を感じているし、チームの勝利にどんな形であれ貢献したい」

ワイズマンも15得点を記録。昨シーズンを全休する原因となった右膝のケガが完治し、スタメンのケボン・ルーニーに負けず劣らずの力強いパフォーマンスを見せている。「僕とクレイはずっと一緒にリハビリをしてきた。こうして揃ってプレーできることが本当に幸せなんだ」と彼は言う。

「サマーリーグでプレーし、プレシーズンゲームでプレーする間に、ずっと良くなったと思う。1年半から2年のブランクがある僕にとっては、まずまずのプレーができた。でも僕は完璧主義者だから、特にディフェンス面でもっともっと良いプレーをしなきゃいけないと思う。これは練習を続けていくしかないね」

指揮官スティーブ・カーは「我々には選択肢が多い。全員にチャンスを与えるが、全員を満足させるにはプレータイムが足りないね」とうれしい悲鳴を上げている。優勝したセカンドユニットからオットー・ポーターJr.とゲイリー・ペイトン2世が抜けたが、選手層はより分厚くなった感がある。主力が揃ってベテランとなった今、若いセカンドユニットの成長が連覇のカギとなりそうだ。