「このリーグには素晴らしい若手がたくさんいて、僕もそのうちの一人」
2019年のNBAドラフト1巡目13位でヒートに加入したタイラー・ヒーローは、ルーキーシーズン序盤からローテーション入りを果たし、そのシーズンのプレーオフでは主役級の活躍を見せてファイナルに進出。3年目の昨シーズンは66試合に出場して20.7得点、5.0リバウンド、4.0アシストを記録した。ベンチから出て1000得点以上を挙げたのはヒーローとジャズのジョーダン・クラークソンだけで、セカンドユニットのオフェンスを引っ張り、ヒート史上初となるシックスマン賞を受賞した。
今オフには、ドラフト同期で3位指名だったニックスのRJ・バレット(4年1億2000万ドル)を上回る4年1億3000万ドル(約180億円)でヒートとの契約延長に合意。今では押しも押されもせぬヒートの主力選手となったヒーローだが、1年前の『Bally Sports Sun: HEAT』のインタビューで「僕は近い未来のオールスター、スーパースターになる若い選手たちと同じようにできていると思う。ルカ(ドンチッチ)、トレイ(ヤング)、ジャ(モラント)といった選手たちとね。それに僕の名前もそのカテゴリーに入るべきだ」と語っていた。しかし、昨シーズンのヒーローはシックスマン賞を受賞したが、モラントやヤングが初選出されたオールNBA入りは果たすことができなかった。
そして、先日11日に公開された最新の同インタビューで昨年の発言について問われると、さらなる自信を語った。「誰もが自分なりの見方を持っているし、自分なりの解釈をしている。彼らは偉大で素晴らしい選手だ。でも、去年の自分の発言に対して違和感はない。他の人がどう感じようと、僕自身の解釈に影響を与えることはないよ。僕ができることは、コート上で証明するだけ。周りの人たちがどう言おうが、数字が僕のプレーを裏付けているし、僕はこれからも向上し続ける。つまり、このリーグには素晴らしい若手がたくさんいて、僕もそのうちの一人だと思っているんだ」
ヒーローが言うように周りを納得させるためには、コート上で結果を出すしかない。プレシーズンゲームは右膝打撲により、ここまでの5試合のうち2試合にしか出場していないが、ティンバーウルブズ戦では22得点6リバウンド4アシストを記録し、ペリカンズ戦では7本中5本の3ポイントシュート成功を含む23得点と4リバウンド4ブロックを記録して、健在ぶりをアピールした。シーズン開幕後もプレシーズンのようなパフォーマンスを続けることができれば、オールNBA入りも夢ではない。