川崎の新戦力、マイケル・ヤングジュニアが強調するファンへの感謝「多くの愛を感じながらプレーできている」

川崎の新戦力、マイケル・ヤングジュニアが強調するファンへの感謝「多くの愛を感じながらプレーできている」

2022/10/10 17:00
川崎ヤング

18得点12リバウンドの活躍でヒース欠場の穴を埋め勝利に大きく貢献

10月9日、川崎ブレイブサンダースはホームで広島ドラゴンフライズと対戦。ジョーダン・ヒース、マット・ジャニングと外国籍選手2名を欠く中、71-72で敗れた前日から見事なカムバックを見せ78-70で制している。

この試合、川崎はゴール下の守護神であるヒースの不在もあって、新加入のマイケル・ヤングジュニアが今シーズン初めて先発出場し、揃ってシーズン最多となる30分22秒の出場で18得点12リバウンドを記録。帰化枠でリーグ随一のビッグマンであるニック・ファジーカスがいるとはいえ、サイズ不足の陣容の中、リバウンド数で38-34と上回れたのはヤングの貢献が大きい。また、オフェンス面では得意のドライブを積極的に仕掛けていき、高確率(フィールドゴール12本中7本成功)でシュートを沈めていった。

川崎の佐藤賢次ヘッドコーチは、「元々、あれくらいやれる力は持っていますが、連携とかフロアバランスとかでプレシーズンも苦労しているところがありました」と、ヤングジュニアのパフォーマンスについて語る。

そして、チームとがっちり噛み合うにはまだ時間が必要と長いスパンで見ている。「今日は非常に良かったですが、それは相手のディフェンスの形を見てアタックするスペースがあって、そこを指示してその通りにうまくいったのが大きかったです。(フィットするまで)まだまだ時間はかかると思っています。ドリブルを結構多くつくので、それに対してどう合わせるのか、フロアバランスをどう整えていくのか、ニックとの連携をどうしていくのかなど時間をかけて少しずつやっていこうと思っています」

こう指揮官が語る背景には、ヤングが新戦力であることに加え、これからの過密日程に備えてチームが取り組んでいることによる影響も少なからず関係している。「今シーズンは、よりタフなスケジュールが待っていて中1日、中2日での試合が17回くらいあります。それをわかっているので、前日にスカウティングの情報を入れて処理するのが今年のチャレンジです」

Bリーグ1年目で、相手の選手についての事前知識が皆無のヤングにとって、前日に情報を得て試合でアジャストすることは他のチームメート以上に難しい作業だ。

「僕たちがチャンピオンを狙えるチームであることを示しました」

ヤングジュニア本人は、次のように試合を振り返る。「チームとして良くカムバックできました。昨日の試合はスタートが良くなかったです。これはチームの持っているアイデンティティーとは違うものでした。広島さんは最初からアグレッシブにプレーしていましたが、僕たちは今日のようなエナジーがなく、多くのターンオーバーを喫していました。今日は最初から自分たちの持っている力をしっかり出せました。J(ヒース)、マットがいない中、昨日の負けから今日は勝つことができて、僕たちがチャンピオンを狙えるチームであることを示せました」

ヒースの欠場により、第2戦でヤングジュニアにはより多くの期待が寄せられることは試合前から分かっていた。ただ、彼は「(ヒース欠場で自分に活躍の機会が多く回ってくる)そういった個人的な考えは思い浮かばないです。今日は、みんながステップアップすることで、Jが担っていたディフェンス、リバウンドといったものを補うことができました。自分が多くのことをやってJの穴を埋められたとは思ってないです」と、自分はチームの歯車の一つであることを強調した。

「Jは僕たちの最後の砦であり、多くのブロックをしてくれて優れたリバウンダーです。僕は彼のようにブロックはできないけど、他のできることをやるだけでした。Jがいなくても、今日はチームとしてディフェンスをしっかりできたので勝つことができました」

また指揮官と同じく、チームにフィットするには時間が必要と考えているものの、焦ることはないと冷静だ。「僕はプロ6年目ですし、新しいチームにどのようにアジャストしていくのか分かっています。それは時間がかかるものです。毎日の練習、すべての試合で少しずつ学んでいくことが僕のアプローチです。長いシーズンで、僕にとってプロ生活の中で最も多くの試合をこなすことになります。だから、焦るつもりはないです。プレータイムが多い試合もあれば、そうではない試合もある。シュートが入る時、入らない時もあるし、何が起きても毎日ポジティブに、徐々にステップアップしていきたいです」

川崎ヤング3

年間60試合以上はプロで初めての経験だが「慣れ親しんだ状況に戻れてうれしい」

自身で言及するキャリアで最も過酷なスケジュールについても準備万端で、試合数が増えるのは歓迎している。「これまでのプロ生活で最も多いのは年間40試合くらいです。それが今回は60試合以上となります。ただ、今シーズンはこれまでで最もコンディションは良く、厳しいスケジュールを乗り越えるための準備はできています。60試合以上プレーできることはハッピーだと思っています。ヨーロッパではそこまで多くの試合に出場することがなかったですが、僕は多くの試合をプレーする環境で育ってきました。だから慣れ親しんだ状況に戻れてうれしいです」

今節、ヤングジュニアにとっては待望のホームデビュー戦となった。2試合続けて4,700人以上と本拠地とどろきアリーナが観客で埋め尽くされるなど、環境や施設面についても満足していると言う。「これまで僕がプレーしてきた中で最も素晴らしい雰囲気の一つでした。ジムなど施設面についての環境も、自分のキャリアの中で有数の充実度です。すべてが素晴らしいです」

そして、特にファンのサポートに大きな感銘を受けていると強調した。「試合だけでなく自宅からでも、ファンの皆さんからソーシャルメディアを通じて、多くの愛を感じることができます。皆さんの愛を感じながらプレーできているのは僕にとって本当に大きいです」

チームとの連携の熟成に時間がかかるのは致し方ないが、ヤングジュニアはファンを含めた川崎の環境に大満足だ。この状況であれば、彼がチームにフィットするのは時間の問題だろう。

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