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一進一退の攻防をポルジンギスが好シュート連発で支える

7勝8敗のニックスと8勝7敗のトレイルブレイザーズ、両チームの戦いは最後までもつれる接戦となったが、デリック・ローズのクラッチシュートが決め手となりニックスが勝利を収めた。

序盤はデイミアン・リラードを起点とするオフェンスで得点を重ねたブレイザーズのペース。だが、セカンドチームの時間帯になると、泥臭くハードワークをこなすニックスが盛り返し、ローズの全盛期を彷彿とさせるダブルクラッチも飛び出し、60-58とニックスがわずかにリードして前半を終えた。

後半に入っても、均衡した展開が続く。両チームともタイトなディフェンスで相手にタフショットを打たせ、最大で5点までしか点差が離れないシーソーゲームに。81-81の同点で迎えた第4クォーター、カーメロ・アンソニー不在の時間帯を牽引したのは好調の続くクリスタプス・ポルジンギス。逆転シュートを何度も決めて、一進一退の攻防を引っ張った。

大事な場面で価千金の3ポイントシュートを沈めたクズミンスカス。

勝利を決めたローズのステップバックジャンパー

残り6分20秒、93-97と2ポゼッション差でニックスがブレイザーズを追いかける。この緊迫した状況でポルジンギスが3ポイントシュートを沈めて1点差に。ここからニックスは攻守ともに一番の集中を見せる。コートニー・リーとローズが相手のシュートをブロックし得点を許さず、連動したディフェンスでイージーシュートを許さない。

ローズのアシストからミンダウガス・クズミンスカスが3ポイントシュートを沈めてブレイザーズを突き放す。残り25秒、105-103でニックスが2点差でリードの場面。ローズが24秒ギリギリまで使ってのステップバックジャンパーを沈めて107-103とし勝負を決めた。

ポルジンギスが両チームトップの31得点を記録。ローズが18得点、アンソニーが17得点と続いた。また、ベンチから登場のブランドン・ジェニングスが決して多くないプレータイムながら11アシストを記録し、チームの舵取り役をしっかりとこなした。

これでニックスは7勝7敗と勝率を5割に戻し、東カンファレンスの7位に浮上。スタートダッシュに失敗したが、ここにきて個性的な戦力が噛み合い、チームとして調子を上げている。念願のプレーオフ進出へ現実味が帯びてきた。

接戦を落とし表情が曇るブレイザーズの選手たち。