写真=Getty Images

『勝利の旅立ち』や『ロッキー』にも匹敵するストーリーに!?

キャバリアーズの球団初優勝メンバーの一人で、今シーズンはバックスでプレーしているマシュー・デラヴェドバの半生の映画化が決定した。

デラヴェドバのマネージメントを務める会社の発表によれば、撮影は2017年から開始される予定。オーストラリアのビクトリア州マリーボロー出身の少年がNBA王者にまで登り詰めた物語は、1954年にインディアナ州の王者となったミラン校バスケットボール部の実話を基に描かれたジーン・ハックマン主演『勝利の旅立ち』、またシルヴェスター・スタローンが脚本・主演を務めた大人気シリーズ『ロッキー』に匹敵するストーリー性があると見ているという。

デラヴェドバ本人は映画化について、「自分のキャリアに映画化の価値があるとプロデューサーに思ってもらえて光栄だ」とコメント。「世界中の子供たちに向けて、大きな夢を持ち、一生懸命に努力して、辛抱強く取り組めば夢が叶うというメッセージが与えられると思うとすごく興奮する。製作スタッフとの仕事が楽しみだ」

2015年のNBAファイナル、アービングの代役で脚光を浴びる

アメリカに渡り、セント・メリーズ大学を経てドラフトにエントリーしたデラヴェドバだが、NBAチームからの指名はなかった。その名前がバスケットボールファンの間に一躍浸透したのは、奇しくもキャブズがウォリアーズに敗れた2015年のNBAファイナルだった。

カイリー・アービングがファイナル第1戦でヒザを骨折して戦線離脱してから先発に大抜擢されたデラヴェドバは、持ち味である粘り強いディフェンスでステファン・カリーを苦しめ、ともすれば大ケガに繋がる危険性のあるルーズボールにも真っ先に飛び込むハッスルプレーを続け、チーム内外から高い評価を得た。

2016年のファイナルでは、ご存じのとおりウォリアーズとのリターンマッチを制してNBA優勝を果たしたが、デラヴェドバ自身はわずか7.7分の出場に留まり、フリーエージェントとなったオフには4年3800万ドル(約42億円)という好条件を提示されバックスに移籍した。チームを離れた今も、キャブズファンの間では『デリー』の愛称で親しまれている。