女子日本代表

前半は2点ビハインドで終えるも、第3クォーターを9-20とされる

9月27日、バスケ女子日本代表は『女子ワールドカップ2022』の最終戦で、開催国オーストラリアとの試合に挑んだ。

日本の先発は宮崎早織、東藤なな子、赤穂ひまわり、髙田真希、渡嘉敷来夢の5人。日本は宮崎と渡嘉敷のピック&ロールで先制。その後、オーストラリアに3ポイントシュートを許したが、日本はバックコート陣が積極的なアタックを見せれば、オコエ桃仁花が2本の3ポイントシュートを決めリードを奪う。スピードを生かしたプレーで外と中からバランス良く得点する日本に対し、オーストラリアはサイズを生かしてインサイドを起点としたオフェンスで得点へ繋げる。互いに一歩も譲らない展開となったが、18-16と日本がリードして第1クォーターを終えた。

第2クォーターも人とボールが連動して動き続けることでズレを作り出して、果敢にシュートを狙っていく。しかし、オーストラリアにディフェンスリバウンドから走られてしまい、このクォーターの開始約3分で21-22と逆転を許し、その後はリードチェンジを繰り返す展開に。高さとフィジカル、そして機動力を兼ね備えたオーストラリアオフェンスに対し、渡嘉敷を中心に身体を張ったタフなディフェンスで粘りを見せ、完全には主導権を握らせずに34-36で前半を終えた。

後半、日本はディフェンスのコミュニケーションミスを突かれて失点すると、続くオフェンスでターンオーバを犯し、立ち上がりの2分を0-9とされる。それでも交代で入った安間志織がフリースローとミドルシュートを決め相手のランを止めると、宮澤夕貴と赤穂も息のあったプレーを見せる。その後、チームとしてもディフェンスの強度を一段上げて粘りを見せたが、ショットクロックギリギリのタフショットやゴール下を決められ、さらに終盤にオフェンスリバウンドからセカンドチャンスポイントを与えたことで9-20とビッグクォーターを作られた。

前半は積極的なペイントアタックで相手ディフェンスを収縮させて気持ちよく3ポイントシュートを打てていた日本だが、後半になるとオーストラリアに対応されて自分たちのリズムでシュートを打ち切るシチュエーションが激減した。そして、最後までセカンドチャンスポイントを奪われ続けたことで、最終スコア54-71で敗れた。

この試合、日本は2桁得点を挙げたのが3ポイントシュート3本中2本成功を含む14得点のオコエのみ。チームでもフィールドゴール成功率28%、3ポイントシュート成功率も22%に留まった。また、リバウンドでも29-49と大差をつけられ、ターンオーバー数は日本が12本、オーストラリアが11本だったが、ターンオーバーからの失点では日本が17点、オーストラリアが8点となった。

日本はグループリーグを1勝4敗とし、決勝トーナメント進出ならずしてワールドカップ2022を終えた。