近代バスケットの理想型を体現できるか

B1昇格初年度は外国籍選手の離脱やケガもあり16勝と苦しんだシーズンであった。攻撃面では、3ポイント試投割合がリーグで6位の3ポイントシュートチームであったものの、その本数の多さからか決定率は33.8%(リーグ15位)と低く、2ポイント成功率は49.6%(リーグ20位)と低迷。しかしながらアシストから生まれた得点の割合は58.8%(リーグ4位)とリーグ有数のボールムーブメントを展開。さらにパスが多いと必然的に発生しやすいターンオーバーも総攻撃ポゼッションに対して15.2%とリーグ3番目にポジティブな数値を記録。

文字通り、あとは決めるだけ!というチームであったところに昨シーズンのB2得点王、LJ・ピーク、帰化選手のトーマス・ケネディ、オールラウンドな若手山口颯斗など優秀な選手たちを獲得。リチャード・グレスマンヘッドコーチが標榜するペース&スペースオフェンスに完全にマッチしたロスターを作り上げた。守備面ではオールラウンダーが多いことで、スイッチディフェンスが使えるメリットも大きく、近代バスケットの理想型(ペース&スペース、3ポイントシュート、スイッチディフェンス)を体現できるかが注目だ。

LJ・ピークを先発起用したいところだが、シーズン序盤は昨シーズンのメンバーでスタートすると思われる。スイッチディフェンスは、スモールフォワードに帰化ないしは外国籍選手を起用できるとスムーズに行えるため、トーマス・ケネディは先発に定着すると予想。

所属選手一覧

注目選手

山口颯斗
ビッグラインナップで3番起用された外国製選手をも抜き去るドライブと、3ポイントシュートを武器に特別指定ながらスターターに定着したオールラウンダー。得点能力に注目が集まりがちだが、194cm90Kgながらスピードも持ち合わせているため、1番から4番まで守ることができるディフェンス能力にも要注目。茨城が理想とするスタイルを体現できる貴重な日本人選手だ。

LJ・ピーク
宇都宮ブレックスから熊本ヴォルターズに電撃移籍した昨シーズン、総ポゼッションの内、実に33%を支配し、3ポイントシュート成功率38.5%、ペイントエリア内は66%の決定率で決め、得点期待値(その選手で攻撃が終わった場合に獲得が期待できる得点)は圧巻の1.21を記録した。帰化、アジア枠選手がいるチームで真価を発揮するため、今シーズンは茨城で暴れてくれるだろう。

ジャワラ・ジョゼフ
大阪エヴェッサから移籍した貴重な日本人ビッグマン。注目はスラッシャータイプの外国籍選手(ペリン・ビュフォードなど)を1on1で止めることができるディフェンス能力。ジェイコブセンに7フッターをぶつけられた時のヘルプディフェンダーとして、そして3番から4番へスイッチすることでミスマッチを解消できる選手として、守備面での活躍が期待できる。

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