バスケ女子日本代表

今日の中国戦に勝てば『U19女子ワールドカップ』の出場権を獲得

『U18女子アジア選手権大会2022』に挑んでいるバスケ女子日本代表は、予選ラウンドの2試合を終えて2勝0敗と好スタートを切った。

日本を含む8カ国(オーストラリア、韓国、ニュージーランド、インド、中国、日本、チャイニーズ・タイペイ、インドネシア)が出場している今大会、日本はチャイニーズ・タイペイ、インドネシア、中国と同じグループBで予選ラウンドを戦っている。

会場のトラブルにより初戦が一日遅れとなったが、6日のチャイニーズ・タイペイ戦を90-77、7日のインドネシア戦を107-35と快勝した。チャイニーズ・タイペイ戦は、パスミスなどのターンオーバーが相次ぎ日本が追いかける形で試合がスタート。それでもベンチから出場した都野七海がボールプッシュすることで日本のトランジションバスケが機能し、点差を詰めていく。第1クォーター残り20秒まで日本が追いかける展開が続いていたが、ディフェンスリバウンドを取った古谷早紀からボールを受け取った都野が素早くボールを運ぶと、前を走っていた薮未奈海が残り10秒で3ポイントシュートを沈めてようやく逆転し、20-19で第1クォーターを終えた。

第2クォーターも立ち上がりこそ拮抗したが、佐坂光咲がスティールからのワンマン速攻を決めるなど、日本は強度の高いディフェンスからリズムをつかむ。オフェンスにも勢いが生まれ、ペイントアタックして相手ディフェンスを収縮させれば八十川ゆずゆがジャンプシュートやドライブを決め、日本は第2クォーターを32-19と圧倒し、前半を52-38で終えた。第3クォーターは13-22と相手に主導権を握られたが、前半で得たリードを守り切り、最終スコア90-77で勝利。八十川が3ポイントシュート7本中5本成功を含む23得点3リバウンド3アシスト、大脇晴も16得点7リバウンド2スティールを挙げた。2桁得点は八十川と大脇の2人のみだったが、全選手が得点を挙げたようにチーム一丸でつかんだ勝利となった。

そして2戦目となったインドネシア戦では、日本は立ち上がりから強度の高いディフェンスで相手に自由を与えないバスケを見せる。大脇が足を動かした粘り強いディフェンスでトラベリングを奪えば、その後もチームで24秒バイオレーションを誘発。オフェンスでも横山智那美がアタックを仕掛けて味方のシュートチャンスを作り出し、リズム良く得点を重ねていく。そして第1クォーター残り約2分まで無失点と完璧なバスケを展開し、32-2で第1クォーターを終えた。第3クォーターこそ19-21とされたが、他のクォーターはすべて失点を1桁に抑えて、最終スコア107-35で勝利。佐坂の17得点を筆頭に、森岡ほのか、横山、古谷、高木美波、薮未奈海と計6選手が2桁得点を挙げての勝利となった。

この大会の上位4チームには、来年行われる『U19女子ワールドカップ』の出場権が与えられるため、予選ラウンドを1位で通過した時点で出場権を獲得することができる。今回、2連勝でスタートした日本は、本日8日の19時15分から行われる中国戦で勝利すれば、『U19女子ワールドカップ』の出場権を得ることができる。3日連続での試合とタフなスケジュールではあるが、若き女子日本代表には中国代表に勝利して、U19ワールドカップ出場権獲得、そして今大会の準決勝進出を決めてほしい。

U18女子日本代表12名
八十川ゆずゆ(SG/ 167cm69kg/筑波大学1年)
佐坂光咲(SF/ 173cm66kg/ 白鷗大学1年)
大脇晴(PF/ 177cm77kg/ 東京医療保健大学1年)
山本遥香(PF/ 177cm69kg/ 立命館大学1年)
瀬川怜奈(C/ 180cm76kg/ 専修大学1年)
古谷早紀(PF/ 177cm71kg/ 筑波大学1年)
横山智那美(G/ 170cm61kg/ 桜花学園高校3年)
高木美波(F/ 174cm64kg/ 桜花学園高校3年)
森美麗(SF/ 179cm64kg/ 桜花学園高校3年)
薮未奈海(F/ 178cm60kg/ 八雲学園高校3年)
森岡ほのか(SG/ 172cm67kg/札幌山の手高校3年)
都野七海(PG/ 158cm56kg/ 大阪薫英女学院高校3年)