守備が最後まで崩れず、トランジション炸裂で突き放す
バスケットボール男子日本代表が、ワールドカップ2023予選Window4の2試合目となるカザフスタン戦に臨んだ。
日本の先発は富樫勇樹、比江島慎、馬場雄大、井上宗一郎、ニック・ファジーカスの5人。ペイントタッチからのキックアウトなど良い形は作るものの、肝心のシュートに当たりが来ず重たい立ち上がりに。途中出場の河村勇輝がペースアップを図り、トランジションが出始めた際にはリズムが生まれたが、前半だけで9本のオフェンスリバウンドを奪われ、7つのターンオーバーを犯すなど、主導権が握れない。生命線となる3ポイントシュートが18本中3本の成功(16.6%)と不発に終わり、27-27の同点で前半を終えた。
後半に入り、前半は2得点に終わったファジーカスが4連続得点を挙げ、彼を起点にしたことでオフェンスが活性化。富樫のキックアウト、ボールプッシュから井上が連続で3ポイントシュートを沈めて2桁のリードを奪った。その後ミスから失点し、反撃を受ける場面もあったが、河村が持ち味全開のトランジションオフェンスを操り、速攻から連続でスコアして12点リードで最終クォーターへ。
第3クォーターにようやく攻守が噛み合い始めた日本はその勢いを継続。井上の3ポイントシュートで先制すると、タフなディフェンスから走る展開に持ち込んで試合を支配した。そして開始3分半、比江島がゴール下を決めて点差は20の大台に。こうして苦しみながらもセーフティリードを奪った日本が最終スコア73-48で勝利した。